-悪魔の目線- 4

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Aside.







健人 : 今日はもう帰りなよ。



先輩に立たされて

部屋から出るように背中を押される。








ーーー勝利と付き合うならーーー







先輩は私の想いを握り潰す。


「好き」

そう、伝えたのに...




先輩の部屋のドアが開かれる。


ガチャ。


その音と重なるように

玄関の方でもドアが開く音がする。








A : あのっ…先輩…。


最後の力を振り絞って

さっきの提案をやめてほしい、と

頼もうとした私。




振り返って見た先輩の顔は

驚きを隠せないように目を見開いてる。





それの視線は玄関の方に向けたもので、

私はもう一度、玄関へと視線を戻す。








風磨 : 健人…、そいつ……。


私を見つめて苦しそうな声を出す菊池先輩。








その瞬間、

菊池先輩の後ろから誰かが私をのぞく。









健人 : …っ。





先輩の息を飲むような音が聞こえて

私も驚きから動けなくなる。









A : 勝利くん……。



どうしてここにいるの？









私を視界に入れた勝利くんは

綺麗な顔を歪ませて

私に背を向け、ドアから飛び出した。






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