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健人side.
健人 「えっ!?」
俺の声が職員室に響く。
先生 「そんなに驚くことか？若い先生なんだから、転勤はよくあることだ。」
健人 「あ、そう…ですよね!!」
ははは…なんて笑う俺。
あの理科の先生が、転勤することになったらしい。
なんてタイミングがいいんだろう。
先生 「お前、驚いたり、喜んだり、忙しいなw」
はっ、と我に戻って
健人 「え、いやいや、悲しいですって!!」
綻ぶ顔を抑えられない、嬉しくて…
半ばスキップで、職員室を飛び出した。
君に、君に、伝えないと
心配はいらないって、大丈夫だよって。
ガクン。
足が不自然に止まった。
馬鹿か俺は。
健人 「Aは勝利と…」
でも、これは伝えといた方がいいよね？
大切なことだと思うし、
1年の教室に歩き出した。
もう少しで君のクラス…そう思った時
「どこ行く気ですか。」
誰かが俺の前に立つ。
健人 「勝利…」
勝利は俺の顔をじっと睨んで、
勝利 「Aのとこに行くなんて言ったら、許さない。」
俺は目を逸らす。
勝利 「あんたのせいで、Aがどんだけ傷ついたか…」
そんなの、俺だってわかってる。
だから…
健人 「先生のことだって、他の女のことだって、すべて片付けた。」
勝利の目が一瞬、揺らいだ。
でも、また俺を睨んで
勝利 「他のやつのことじゃない。」
勝利 「あんた自身も傷つけたんだ!!」
健人 「は？」
勝利が俺を突き飛ばす。
予想もしてなかった俺は転けそうになる。
勝利 「あんたにはわからない。」
勝利 「好きな人がすぐそばにいるのに、相手にされない…そんな人の気持ちがわかるわけないんだ。」
勝利の声が震えてる。
勝利 「せっかく、ここまでこれたのに壊さないでくれ!!」
勝利 「あんたなんかにAは似合わない!!!」
俺だって、俺だって。
こんな風になりたかったわけじゃないのに。
健人 「もう近づかない。」
なに泣きそうになってんの、俺。
笑わなきゃ。
俺らしくしてなきゃ。
熱くなった目元をかばうように笑う。
健人 「だから安心しろって、Aにも伝えて。」
振り返るな。
これでいいんだ…
・
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KANTO LOVE - 主人公の気持ちを考えたら感動して泣いていましたww (2019年3月30日 3時) (
レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
Mimi - 初めてこのシリーズを読んだけど、とっても面白かったです。それに続きが気になって１日で読み終えてしまいました。（笑） (2018年3月24日 16時) (レス) id: 34ff8e9977 (このIDを非表示/違反報告)
たまご(プロフ) - 意外な終わり方でしたが、結ばれないふたりというのも、この話にあっている感じがしました！すごく感動して、1日で読み切りました。笑 (2016年2月3日 1時) (レス) id: 5bc6fc8fb4 (このIDを非表示/違反報告)
あみみん - 感動しました、小説を読んでこんな泣いたことはありません。健人くんと主人公の最後がちゃんと見たいです。続編待っています。 (2015年4月1日 3時) (レス) id: 7f623697a7 (このIDを非表示/違反報告)
がっざん - 私も小説が好きなので 書いてみたいなと思いました！ いつも感動させてもらっています これからも、もっとかいてください！ 新しいのが出たら私も早速読ませていただきますのでw 楽しみにしてます頑張ってください！ (2014年12月13日 22時) (レス) id: d207f5d5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら豆
| 作成日時：2013年4月21日 10時
