悪女vs悪女【ツイステ】 (ページ6)

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いつつページ6

『っ、わかりました、やめてくれるならっ、
一度だけあなたの質問に嘘偽りなく答えます。それでいいですか』

ﾚｵﾅ「わかってんじゃねえか。」

キングスカラー先輩はフッと笑い、手を止めた。

乱れた髪を整え、しわくちゃになったシャツをなおす。

嘘偽りなく、と言ってしまった。

キングスカラー先輩に嘘は通用しないだろう。
年長者を上回ることはできない。

『････それで、なんですか。聞きたいことって』

ﾚｵﾅ「オマエはあの草食動物となにがあった」

あの草食動物。とは、監督生さんのことだろう。

厄介なことを聞いてくるものだ。
もっとくだらない質問をすればいいのに。

私は飽きたようにふぅ、とため息を吐いた。

『････別に、なにもないですよ。
ただ、あっちの変なプライド競いに付き合ってあげてるだけ。

やめようと思えばやめますし、今すぐでも終止符をうつことはできます。
でも、今は退屈しのぎにちょうどいいので』

ﾚｵﾅ「ハッ。女ってのは怖いもんだなぁ」

『勘違いしないでください。

喧嘩を吹っかけてきたのはあっちです。
なんでも、総愛され“希望”のヒロイン様は私が気に食わないようなので。』

“希望”を強調してあざ笑うように言ってやった。

キングスカラー先輩みたいな人は、監督生さんみたいなヒロインじゃなくて、我の強い自分自身をも守れる強い女が好きだ。

まるで、いつもキャラを作っている強い女を演じれば、コロッと落ちてしまうだろう。

だが、第2でも一国の王子だ。
そう簡単にはいかない。

『どうです?キングスカラー先輩も、そろそろ監督生さんに狙われる頃合いですよ?

今のうち、こっちに来ませんか?』

ﾚｵﾅ「素敵なお誘いを断るようで悪いが、俺は面倒事はごめんだ。

それに、あんな草食動物に狙われたところで、なんも変わりゃしねえよ」

『残念ですね〜。

まあ、アナタの家政婦殿はもうこちら側ですけど』

私は不敵な笑みを浮かべ、キングスカラー先輩に資料を渡し颯爽と部屋を出ていった。

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ﾚｵﾅ「フンッ。まあ、アイツよりはマシだな」

後ろから聞こえた言葉。

“アイツ”が誰かは分からないが、褒められてることには違いない。