よっつ ページ5
『・・・・、キングスカラー、先輩・・・・。』
レオナ「オマエか。最近良く名前を聞くぜ?
Aさんよぉ」
完全に判断を誤った。
私は今、あのレオナ・キングスカラー先輩に
押し倒されている。
何故かは自覚しているつもりだ。
きっと、彼の器は私が思っていたより狭く、浅いものだったのだろう。
少し、意地悪しようとしただけだった。
あの後、仲良くなれたラギーくんに今日は用事があるといってキングスカラー先輩に寮長会議の資料を渡すことを頼まれた。
最初は、チャンスとばかり思っていたが、
流石にあれはやりすぎたと反省している。
何をしたかは、口にするのも悍ましい。
『ね、寝込みを襲ったのは謝ります。
なので、離してくれませんか!』
レオナ「ほう?俺にあれだけのことをして、離せだと?ハッ。高が知れてんなぁ」
そう、私はキングスカラー先輩が寝ているのをいいことに、尻尾や耳を弄んだり、ちょーっと撫でてみたりした。
が、やっぱり、尻尾の付け根は地雷のようだ。
今後気をつけようと思う。
『っ、ちょっ!何処触ってんですか!』
レオナ「何処って、オマエが俺に触ってきたとこだ」
尾てい骨辺りをくるりと円を描くようになぞられ、耳を爪でカリ、と小さな刺激を与えられる。
こんなことになるならはやく渡して帰るんだった・・・・・・・・っ!!
別に体が敏感というわけではない。
そこまで体も反応しないが、
私のプライドはズタズタ。
監督生さんよりたちが悪い。
クソっ、だから大人は嫌いなのに!
だが、意味もなくこんなことをする人だとは思えない。
やり返しの意味もあるだろうけど、なにか目的があってのことだろう。
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作者名:天照大神 | 作成日時:2023年7月30日 13時