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ドンっっ
肩と肩がぶつかり、両者ともにうろたえる。
ﾕｳ「いっ、いたっっ････、」
ﾃﾞｩｰｽ「おい、大丈夫か?監督生!」
嘘つき。自分からあたりに来たくせに。
ｴｰｽ「はぁ、オマエさあ、いくら何でもやりすぎじゃね?先輩よぉ」
ガラの悪い後輩だ。
いくら何でも、とは。まるで私に前科があるようだ。切実にやめて欲しい。
『････、ごめんね。わざとじゃなかったの。
監督生さん、怪我はない?』
呆れたように、怒ったようにこちらを睨みつける2人。
表面だけ、心配の言葉をかける。
まるで心配しているような言葉を。
ﾕｳ「ひ、ひっっ!ご、ごめんなさいっ････、!!
え、エース!デゥース!行こっ!」
あっちも、まるで怖がったような演技をする。
トラッポラさんやスペードさんには睨まれる。
そして、私の後ろにいたシルバーくんとリドルくんも、監督生さんらを睨んでいた。
『シルバーくん、リドルくん。無理に私に付きあわなくてもいいんだよ?』
ｼﾙﾊﾞｰ「いや。俺がやりたくてやってるだけだ。気にするな」
ﾘﾄﾞﾙ「ああ、その通りだよ。
それより、いつもウチの寮生がすまないね」
本当に、彼らは根っからの騎士様だ。
監督生さんは、いつもシルバーくんやリドルくんを“自分側”に引き連れようと必死だ。
いや、2人だけじゃないだけじゃない。
カリムくんに、ジャックくんにエペルくん。ルーク先輩も引き連れようと毎日勤しんでいる。
実に愉快だ。
他にも、私か、監督生さん。どちらの味方もしてない人たちはたくさんいる。
それが気に食わないのか、自分のものにしようとしてる監督生さん。
高みの見物はなんて楽しいのだろう。
別に、あっちから喧嘩をふっかけてきただけで
私が何もしてないといえば嘘になるし、監督生さんが何もしてないといえば嘘になる。
まさに、どっちもどっちだ。
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作者名：天照大神 | 作成日時：2023年7月30日 13時
