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早々に自己紹介は終わり、俺は会議室を後にする
まぁ、幹部のことは知ってるし俺の自己紹介だけだからそうかかんなかっただけだけど

『しっかしまぁ、複雑な構図だなぁ此処
まるで迷路だな』

入り組んだ城内をグルグルと歩き回る
地図もないため、歩いて覚えるしかないのだ

『…………つか、なんでお前ら付いてくんの？』

そう言って振り向けば、犬二匹がびくりと肩を震わせる
なんで驚く

『お前が悪させぇへんように見張ってるんや』

『そうだぞ!!!!』

『契約が成立してる限り悪さはしねぇっつってんだろうが』

『信じられるわけないやろ』

『いやまぁ、信用ないのは分かんだけどさぁ
…………まぁいいわそれは
でも、背後にいんのやめてくんねぇ？
反射的に殺しそうになる』

そう言うと子犬達はビクッと身体を震わせて俺の横につく
といっても、3ｍくらい離れてるけど
廊下広いなぁ………

『そんなに警戒しないでもお前らを殺すつもりなんかねぇんだから近寄ればいいのに』

『いま殺すって言うたやんけ!!』

『殺しそうになる、って話な
別に俺の目的はグルッペンだし、お前らに手ぇ出すつもりはねぇよ』

『ほんまやな………？
いや、グルッペン殺すのは絶対許さへんけど』

『ほんまほんま〜』

『うっそ臭いわ』

『ホンマにな』

キャンキャン良く吠えるワンコだなぁ
あと、無駄に疑い深い
もうちょっと単純になってくれよ〜

『まぁまぁ、此処でお前ら殺してもデメリットしかねぇんだからとりあえず仲良くしようや』

『………まぁ、それもそうやな』

『仲良くはせぇへんけどな』

『それでいいわもう
ところで、お前ら仕事終わってんの？』

『おう、まぁな』

『ギリギリな』

ドヤ顔でいう二人だが、ドヤ顔でいうセリフではないと思う
うーん、頭やっぱ弱くね？

『じゃあさー、街いくのついて来てくんねぇかな
オススメの店とか知りたいし』

俺がそういうと二人は向き合って何やら考え込んでいる
いや、別に嫌なら良いんだけど

『………ええよ、付き合ったるわ』

『オスマンに甘いもん頼まれとったしな』

『お、じゃあ頼むわ
宿に荷物も取りに行かなきゃいけねぇしな〜』

『……そういや、捕まっとるとき荷物もってへんかったな』

『ん？おお、あんな荷物持ってたら暗殺なんか出来ねぇしな』

『そりゃそうやわ
じゃあ、行くか』

『おう』

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紫雨(プロフ) - 鈴蘭らんさん» ひええ、有難うございます;;嬉しいです;;;;; できる限り一日一話目指して頑張ります!!!! (2017年6月30日 15時) (レス) id: f0d83d35b8 (このIDを非表示/違反報告)
 鈴蘭らん - めっちゃ好きです(ドストレート)更新待ってます! (2017年6月30日 15時) (レス) id: 437b259d55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：紫雨 | 作者ホームページ：　  
作成日時：2017年6月25日 22時

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