無冠の五将 隠れた逸材 ２【黒バス 男主】

８１話 ページ39

今吉「えっ！？そんな理由やったん！？」


朔夜「そんなわけ無いでしょ。バカですか？」


今吉「からかったんか！？」


朔夜「サトリが煩いのが悪い。話はそれだけ？」



桃井が頷いたのを確認すると、朔夜はカメラを片付け始めた


どうやら試合は終わり、誠凛が勝ったようだ


朔夜「それじゃ、本戦で会いましょう。サトリ、アンタには負けないですから」


そう言うと、朔夜はカメラの入ったカバンを肩にかけ、その場を後にした


青峰「何だ、アイツの餓えた獣みてーなオーラは」


桃井「私もビクビクしちゃった」


今吉「そりゃそうやろ。朔夜はな、キセキの世代との勝負にお預けくらってんねん」


桃井「そうでしたか。ん？青峰くん？」



桃井が心配そうに青峰の顔を覗き見ると、青峰は早く試合がやりたいと言ったような顔つきをしていた


――――――――


WC予選全トーナメントが終了し、残すは決勝リーグのみとなった


決勝リーグに残ったのは、東京三大王者の一角・泉真館、古豪・秀徳、脅威の新星・誠凛、そしてダークホース・霧崎第一の4校だった


リコ「予想通りね」


日向「あぁ。でも変だ」


瑞希「何が？」


日向「霧崎第一の噂だよ。今年は良くない噂を全然聞かない」


リコ「そう言えばそうね」


伊月「逆に嫌な予感がするな」


瑞希「何も起こらなければいいんだけどね」


――――――――――


決勝リーグ注目の第1戦、誠凛対秀徳は相変わらず黒子が高尾に止められたものの、新技バニシングドライブで攻撃の幅が広がった


しかし、試合は両者互角の引き分けに終わった


その裏で行われていた、泉真館対霧崎第一の試合は、王者泉真館の圧勝に思われた


降旗「第2試合終わったようです」


リコ「結果は？」


降旗「霧崎第一の圧勝です」


1年の報告を受けたメンバーは凍り付いた


降旗「聞いた話だと、ほぼ0点ゲームだったそうです」


リコ「どういうこと？」


降旗「霧崎第一のファウルで泉真館がやっと得点できたそうです。あと」


日向「まだあるのか？」


降旗「はい。前半だけ出てたフードを被った選手の強さが、化け物級みたいです」


リコ「フードの選手、相当厄介ね」



霧崎第一のフードを被った選手の存在が明確でない為、リコの頭を悩ませた


他の選手達も顔に出さないだけで相当不安だろう


日向「今は次の試合に集中するぞ」


泉真館対霧崎第一の試合結果を聞いて、更に闘争心に火がついた誠凛メンバーだった

８２話→←８０話

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す