【歌い手】ラ上司、ら部下。【センラ】

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「まずどっちから撮る？」


スタジオに入った途端いわれる。
もちろん答えはきまってます、(もちろんとは)


『エイリアンエイリアン！』


「おけけ。俺パートから撮るわー。」


『りょ。このスタジオの詳細教えます？機材とか。』


「なんとなく分かるから大丈夫やでwじゃあ見ててな」


堂々とマイクの前に立っていう。
やっぱ場数が違うな、さすがやわ。


『かまちょやな、ええですけど。』


すぅと先輩が息を吸い込む。


《ゆれる街灯、篠突く雨 振れる感情 感覚のテレパス 迷子のふたりはコンタクト
ココロは恋を知りましたー♪》


リズミカルに、でも綺麗に歌う先輩はいつも見ているダラダラしてて、のんびりしている「千原先輩」じゃなくて…紛れもない「センラさん」の姿があった。


「ふぅ…歌い終わったで。どやった？」


『…すっごかったです…。なんか…夢みたい…。先輩ってセンラさんなんですね』


センラーの私からすると…もう、うん、やばい。←


「せやけどw次お前やでー。」


『あっ…はい…』


「ほれ、しゃんとしぃ！」


背中をぽんと叩かれ、やる気が入る、


『うぃっす！行ってきます！』


「ん、よろしーw」


ヘッドホンを付け、マイクに口を近づける。


自分のパートまで少し待って…


《タイトロープ ツギハギの制服 重度のディスコミュニケーション 眼光 赤色にキラキラ
ナニカが起こる胸騒ぎー♪》


精一杯かわいく。精一杯私らしく。
音程を外さないように注意して…。


《エイリアン ふたりはエイリアン
高鳴る気持ちが抑えられない！
あなたは未確認生命体
異世界の果てまであなたが 好きーー♪》


最後。センラさんと私で合わせるところ…。


「お疲れ、蘭賀！」

アクエリヤスをわたされる。
アクエリヤスだからね、間違えてないからね()

『ありがとうございます。いやぁ、なんていうか、疲れましたw』


「じゃあロミシン、合わせたことあらへんよな。1回合わせるかぁ…。」


ちなみにエイリアンエイリアンは先輩の家で1回合わせたんです、はい。←


『ええですよ、合わせましょかー。』

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