今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,214 hit
小｜中｜大
3 ページ3
JK「本当に怪我はないですか？」
本当に心配そうに私の顔を
覗き込んでくる。
うぅ…近いな……
顔は優しいのになんとなく
圧を感じる
『はっ…はい、私の方こそ…あ、あの私はこれで…』
その人との距離に耐えられず
早口でお礼を言うと
走って改札口に向かう。
助けてもらったのに、失礼だったかな…
けど、ぶつかってきたのはあっちだし…
ただ、
親切な人で良かったと思う反面、
最初に見せた氷のような
どこか蔑むような
たった数秒間ではあるけれど
鋭い眼差しが気になった
キャンパスに向かいながらも、
先程の出来事を思い返していた。
あの目つき…
いやいや、と首を横に振る。
気にしない気にしない！
きっと突然のことで、あの人も驚いたんだよね。
私だって驚いたし。
自分の中で考えが着地し、
門に近づくにつれ、
もう頭の中は、大学生活のことで
いっぱいになっていた。
楽しみだな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あくび、 | 作成日時：2021年2月17日 10時
