復讐__JK__ (ページ13)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:2,218 hit

13 ページ13

通り過ぎるはずの足音が

私の横で止まる。

え…

下を向いているので誰かはわからない。

ちらっと足元を見ると
男物の靴だ。

…もしかしてジミンさんが来てくれたんだっ！！

やっと帰れる安心感

下を向いていた顔をガバッと上げ

『ジミンさん！もう、遅いです…よ……』

あれ…

てっきりジミンが追いかけてきてくれたとばかり
思って…

『あ…ごめんなさいっ私、人間違いしてっ』

見上げてみると、ジミンではなかった。
ジミンより、背が高い…
雰囲気も全然違う。

黒いバケットハットをかぶっているから顔が見えない。

全ての状況が

恥ずかしくなり、

失礼しましたっ

と頭を下げ、帰り方もわからないのに
とりあえず進もうとした。

JK「帰れんの？」

背後から声をかけられる。

JK「それに…これ、探してたんじゃない？」

これ？

ゆっくり振り返り、差し出されているものに目をやった

『それ！』

その人の手には、私のスマホが握られていた。

『どうして？！』

走ってその人に駆け寄った

…ああ、良かった…

差し出されてるスマホを手に取ろうと
スマホを掴んで手を引くが…

あれっ

スマホをその人は離してくれなかったのか、
掴み損ねるように手だけが滑った。

その人の手が引っかかったのだろうと思い、もう一度
それを掴み、引っ張る

『……』

…どうして離してくれないの？

そのとき

JK「ジミン先輩じゃなくて、がっかりした？」

えっ？

スマホを掴みながら
目線だけを上げた。