近界民だけど結婚したい！【ワートリ】 (ページ3)

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「ここが三門市かぁ…」

遊真くんに会いに行くと行ってから5年後、私はその目標をしっかり果たしていた。

いやぁでもここに来るまで大変だったなぁ。
最年少でここに来るためにあの日からお姉ちゃん達に訓練されまくって、やっと許可がおりた。

私はここに来る前にしっかりと見た目も揃えてきた。
2つの角は頭の両サイドにお団子を作って隠し、服装もあの真っ黒の服からセーラー服に変えた。

可愛いピンクのワンピースとかでもよかったんだけど一応アフトクラトルが三門市に攻め込むまでの偵察っていう名目で着ているから上司達の前でそんな格好はできなかった。

そして色々考えついた末、学生時代いつも着ていたセーラー服にした。
これ以外と動きやすいんだよね。
そして私、15歳だし

腕輪は別に隠さなくてもいいんだけど、真っ黒で可愛くないからシュシュで隠しておいた。

そんな感じでバッチリ決めた私は、フンフンと鼻歌を歌いながらボーダーに向かっていた。

やっと…やっと遊真くんに会える…！！
やばい緊張してきた…落ち着け私…

遊真くんに会える喜びと緊張が頭の中をぐるぐるする。

遊真くんに会えたら友達になって、ずっと一緒にいよう。
友達になるにはまず第一印象が大事だからね、第一印象！

見た目大事！！

私は手鏡で見た目を確認してもう一度気合を入れてボーダー本部に向かった。

「わぁ…漫画と一緒だ……」

私はボーダー本部の屋上から三門市の景色を眺めていた。

堂々と正面から入ろうとしたら不審者扱いされて入れてもらえなかった…だから、ブラックトリガー使って屋上に上がり込んだのだ。

「よし！じゃあ行こう！」

私はもう一度丁寧に鏡を確認してボーダーへと入っていった。