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『離して!!』

Aが暴れるが腕を話して貰えなかった。

「五月蠅い!」

逆に刀で切り付けられそうになった。

玉章の背後からリクオが玉章に刀を振り下ろした。

「俺の八十八鬼が抜けていく!!」

Aは突き飛ばされ倒れそうになった時に助けられた。

『……妖さん?』

「大丈夫か?A。」

「怪我してないか?Aちゃん。」

顔を上げるとぬらりひょんと鯉伴が立って居た。

リクオが玉章の前に立って居た。

周りの妖達は今にも玉章に攻撃しそうな感じだった。

『待って……』

「大丈夫じゃ。心配要らん。」

『えっ?』

リクオ達と玉章の間に年老いたお爺さんがやって来た。

『大きな狸?』

Aがそう言うとその人間はたちまち大きな狸に変わった。

「流石じゃのう。見えてたか。」

「流石。」

『やっぱり、お二人は四国に行っていたんですね。』

Aはぬらりひょん達を見てそう言った。

「何じゃ、やっぱり知っておったか。」

『はい。あの後予知で四国の妖と妖さんとリクオ君のお父さんが来る事が分かっていたので。』

ぬらりひょんと鯉伴は昔、Aに隠し事が出来なかった事を思い出した。

「此れで、もう安心じゃ。Aはワシが送ろう。」

『えっ、あっ。その前にリクオ君!』

Aはぬらりひょんの腕の中から離れリクオに近付いた。

氷羅が警戒していたがそんな事を気にせずリクオに近付いた。

「Aちゃん。」

『酷い怪我。今、治すね。』

Aが手を翳すと手が光りみるみる傷が治って行った。

『はい。これで大丈夫。』

「有り難う。また学校でね。」

リクオが百鬼夜行を連れて帰ろうとしたら隠れていたゆらがリクオを引き留めた。

「今回は助けられた。けど、次はあんたらを倒す!覚悟しとき!」

ゆらはそれだけ言うと帰って行った。

『それじゃあ、私も帰ります。皆さん、無理しないで下さいね。』

「リクオ、ワシはAを家に送ってから帰る。」

ぬらりひょんはそう言うと歩き出しているAを本来の姿になりながらお姫様抱っこして消えて行った。

『妖さん!!』

Aはいきなりの事で驚いた。

だが、周りが自分達の事を気にして居ない事に気が付いた。

『此れも妖さんの力なんですか?』

「そうじゃ。如何じゃ?これからワシと……」

『駄目です。今日もちゃんと家に帰して下さいね。』

Aはぬらりひょんに身を預けた。

「ワシは何年経とうがあんたには勝てんねぇなぁ。」

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設定タグ:ぬらりひょんの孫 , 総大将 , ぬらりひょん   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年8月27日 23時

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