29 ページ29
「おお〜〜いいもん見れたな。告ってたぜ?」
「女子は誰だ?」
「あれは……夜桜A!」
「あ!!知ってる!!めちゃくちゃ美人だよな!!」
「マジで?あ、本当だ。」
サッカー部の生徒がAを見ていた。
「今年の一年生の中じゃ…一番だよな。」
「でも、何だっけあれ?あんな美人なのにすげー変なクラブ活動やってるらしいぞ〜〜。」
Aは告白された後カナと一緒に屋上に向かった。
屋上ではゆらが巻と鳥居に自衛の訓練をしていた。
だが、Aは本と読んで居た。
その隣でカナが双眼鏡でリクオと氷麗を見ていた。
「何してるん?家長さん。さぁ、家長さんもレッスンや!夜桜さんも!ホンマはいの一番に受けて欲しいのがあんた達なんやで。」
『遠慮するわ。』
「え?あ、ちょ…」
カナは戸惑っていた。
「やあ諸君!!やってるね!!フフ…青空の下陰陽護身術の修業!!う〜む素晴らしい光景!!捩眼山での反省点が活きてるね!!僕だって反省の度合いでは負けないよ!!」
巻と鳥居は疲れて帰りたいと言った。
「と、その前に」
清継がカナにプレゼントを渡した。
「家長さん!!今日は君の産まれた日じゃないか。マイファミリーへのプレゼントに遠慮なんか要らないよ!!ガンガン受け取り給え!!」
「あ、有り難う。」
箱の中身は呪いの人形を思わせるものだった。
『何それ?』
「あ、有り難う。」
『カナ、いやなら返しなよ。』
「ううん。貰った物だから。それじゃあ、私帰るね。」
『なら私も。』
「夜桜さんも帰るのかい!?」
『今日は此れで失礼します。』
Aはカナを一緒に帰った。
いつもの様に帰っていると違和感があり二人で首を傾げた。
『あれ?駅ってこんなに遠かったっけ?』
「Aもそう思う?」
『うん。』
周りを見渡していると自転車が走って来た。
「見い〜つけた。13歳のお誕生日、おめでとう、カナちゃん。」
妖怪が自転車に乗ってカナとAの前にやって来た。
「その子が誰か知らないけど一緒に連れて行こう。」
二人で走って逃げだした。
「(なに、こいつ。こわいよぉ。夢に出てた妖怪、どうして?何が?)」
『カナ!こっち!!』
Aがカナの手を引いて逃げているといきなりカナと違う場所に移動した。
「えっ?なにこれ?」
『学校?なんで私達学校から帰ってたはず。』
逃げて逃げていると途中でカナが居なくなった。
『カナ!?カナ!?何処?』
隣に居たはずのカナが居なくなった。
209人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:彩夏 | 作成日時:2023年8月27日 23時