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「ならばぬらりひょん様が御守りする事が何よりも安全だと思います。」
「その通りじゃ。なのに…」
「なんだよ。親父がおふくろを見守ってるだけで済む訳ねぇだろ。」
「確かに。A様が関わると大変でしたからね。」
「文句あるんか?」
「いえ……」
牛鬼はぬらりひょんから目を逸らした。
「A様は大丈夫でしょう。ですが、関わり過ぎてあの方を巻き込まない様にしましょう。」
「其れは分かっておるわ。お前は彼奴を巻き込んだ側だ。」
ぬらりひょんは牛鬼を睨ん見つけた。
「如何なる罰もお受けします。」
牛鬼は頭を下げてぬらりひょんに言った。
「これからの事はリクオも交えて話し合う。それでいいな。」
「はい。」
ぬらりひょん達は少し話した。
その頃Aは家に一旦戻り、カナと買い物に出掛けた。
『遅くなってごめんね。』
「ううん。それじゃあ、何処から行く?」
『カナに合わせるよ。』
二人は雑貨屋さんに行ったり服屋に行って二人それぞれの似合う服を選び合いをした。
「いっぱい買ったね。」
『そうね。今日買った服でまた遊ぶ時に着ようね。』
「うん。」
二人は移動してカフェに入った。
『それから、学校では渡せないと思ってさっき買ったの。此れ誕生日プレゼント。』
Aがカナに雑貨屋さんで買った可愛らしいポーチとハンカチを渡した。
「いいの。可愛い。有り難う。」
カナは嬉しそうに笑った。
夕方になったので二人は家に帰った。
次の日、学校に行く時に偶然カナに会った。
『おはよう、カナ。……カナ?顔色悪いけど大丈夫?』
「おはよう、A。うん、ちょっと寝付けなくて。」
『(今日はカナの誕生日。カナが妖怪に襲われる日。)カナ、今日は一緒に居よ。何かあっても助けれるようにしたいから。』
「えっ?」
『悪い夢を見たんでしょ?私が側に居れば何か変わるかもだし、大丈夫だよ。』
「有り難う。」
二人で教室に行った。
昼休みにカナが男子生徒に呼び出された。
Aは仕方が無く近くに居たら別の男子にAが声を掛けられた。
「夜桜さん!今いいかな?」
『……少しだけなら……』
カナを気にしながら少し離れた所に移動した。
「好きです。俺と付き合って下さい!!」
『あの……ごめんなさい。』
「あ、そう、ですか。好きな人が……居るからですか?」
『好き、なのか迄は分からないけど気になる人なら……います。』
男子生徒は声を挙げながら走って行った。
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年8月27日 23時