帰ってきた最愛の嫁【ぬらりひょんの孫/ぬらりひょん】 (ページ27)

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『はい。来て頂いて有り難う御座いました。』

Aは狒々にお礼を言った。

「大将、鯉の坊、リクの坊。また総会で。」

狒々は帰って行った。

『…………良かった、受け取って貰えて。』

Aは一安心して座り込んだ。

「Aちゃん…狒々は此れで無事なんじゃな。」

『はい。これで狒々さんが命を落とす事はありません。』

「そうか。狒々は親父の代から居るからな。」

『やっぱりそうなんですね。牛鬼さんもですよね？』

「「「「！！」」」」

Aは何と無くそう言うと全員が驚いた。

『変な事を言いました？』

「Aちゃん、あんたは何処まで知っておるんじゃ？」

『知ってるって何がですか？』

「ワシの質問に一つ一つ答えてくれるか？」

『はい。』

「じゃあまず……知っとる奴良組の幹部は何人居る？」

『えっ？烏天狗、雪女の雪麗さん、牛鬼さん、狒々さんの4人です。』

「そうか。(確かにその四人はAが良く関わっておった。)」

「(親父？)Aちゃん、そろそろ帰った方が良いんじゃないか？」

『そうですね。これから友達と出掛けるので失礼します。リクオ君、また学校で。』

「うん、また、学校でね。」

Aが帰って行った後をぬらりひょんが追い掛けようとしたがリクオに引き止められた。

「教えてよ。Aちゃんの言ってた未来って何？」

「何じゃ？リクオ。お前、彼女から教えて貰った事が無いんか？」

「無いよ。」

「リクオには言ったよな、俺のおふくろだって。」

「うん。でも、お父さんのお母さんなら治癒力はまだ納得できるけど……」

「Aは治癒力も持ってるが予知の力も持ってる。予知の力があったから妖怪が居るや妖怪が来る事が分かるんだ。ワシもあの力には助けられた事がある。」

「まあ親父達はおふくろが助けた事もあればおふくろの予知に振り回されても居たな。」

「鯉伴……」

ぬらりひょんは鯉伴を蹴った。

「何するんだよ……」

鯉伴はぬらりひょんを睨んだ。

「お前だってAに助けられた事だってあっただろう。」

「そうだけど。」

「じゃあお父さんもお祖父ちゃんもAちゃんの力に助けて貰った事があるって事なんだ。」

「そうだ。」

「そうじゃな。」

「教えてくれて有り難う。」

リクオは自分の部屋に戻って行ったのを確認するとぬらりひょんと鯉伴は牛鬼に向き合った。

「牛鬼、Aの事だが組のモンはみんな知っとるがあいつを傷つけたくはない。」