22 ページ22
「そりゃあゆら君が知らないのも無理はない！！妖怪先生の様なマニアな方々にしか知られていないのだよ！！今日はその凄い伝説とやらを聞きに行くんだ！！その為には「妖怪の知識」を溜めなければ！！さあ！！はいもう一度！！僕の考えた妖怪修業その一「妖怪ポーカー」をやりまくろうじゃないか！！」
「えーまだやんの？」
「妖怪の知識ったってただのインディアン・ポーカーじゃん。」
「馬鹿言いたまえ！！このカードはトランプとよく似てるが「絵」と僕の考えた「妖怪パワー」が書いてある！！やって行くうちに、自然と妖怪が身につく優れものなのだよ！！ねー島君！！」
清継が熱く語れば語るほどAは冷めていた。
『(やっぱり来るんじゃなかった。)』
Aは新幹線の外見ていた。
「夜桜君。君も参加すんだ！！」
『パス。やらなくても妖怪の名前は少し知ってるからやらない。』
清継がAを睨むように見ていたがAは無視した。
新幹線から降りてAは体を伸ばした。
「ふふふ、妖怪先生から宿題。自力で待ち合わせ場所の「梅若丸の祠」を探せ！！流石先生。やってくれますね。“「運」と「感覚」を磨いていればおのずと見つかる。”僕ならきっと…」
「ふわ〜〜やぁと着いた。」
「疲れた。」
清継について山に登った。
山の中を一時間居るとゆらが何かに気が付いた。
「なんやろ、あれ？」
『梅若丸って書いてあるよ。』
Aがそう言うと隣に居たリクオも言った。
「Aちゃんの言う通り「梅若丸」って書いてある。」
「……………。」
カナは驚いて顔をしてリクオとAを見ていた。
「あっ、ホンマや。」
「梅若丸の祠、きっとここだ！！やったぞ、ゆら君！！流石だ！！」
「はぁ。」
「意外と早く見つけたな。流石、清十字怪奇探偵団！！」
林の中から誰かが出て来た。
「何だあの汚いの。」
「あぁ！！貴方は！！作家にして妖怪研究家の、化原先生！！お会いできて光栄です！！」
清継は一人テンションが高った。
Aは一人後ろに立って居るとリクオが不思議そうな顔をしていた。
「Aちゃん？大丈夫？」
『私、やっぱり帰りたい。』
「ビビってるの？ふふふ、私は怖くなんかないわ。」
「つらら……。」
『私……』
「一人だと危険だから行こう。」
『…うん……。』
山の中を進んでいくとリクオは真剣な顔付きになった。
Aはより顔色が悪くなっていった。
『(牛鬼って妖が此処にいる…。)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩夏 | 作成日時：2023年8月27日 23時
