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ぬらりひょんと一緒に居るとリクオと皆の声が聞こえて来た。
『リクオ君達が呼んでいるのでもう行きます。』
Aは部屋を出てリクオ達と合流した。
「Aちゃん。勝手に行動しないで。」
『ごめんね、リクオ君。どうしてもこの家を見て回りたかったの。』
「何か分かった?」
『ううん。でも、分からなくても良いかなって思ってる。』
皆で最初に居た部屋に戻った。
すると部屋にぬらりひょんと鯉伴が入って来た。
「おうリクオ。友達かい。」
「おう、リクオの友達か?」
「どうも、お邪魔してます。」
『この間ぶりです。リクオ君のお父さん。お祖父さんはさっきぶりです。』
Aが笑って声を掛けた。
その横でリクオはひっくり返っていた。
「(
「おうおう、珍しいのう。お前が友達を連れて来るなんてな。」
「友達が居てよかったぜ。」
「飴居るかい?どうぞ、皆さん。これからも孫の事よろしゅう頼んます。」
「あ、はい。」
「任して下さいおじいさん!!しかしこの飴不味いっすねぇ!」
「(本当に気付かれてない。)」
Aはカナと同じタイミングで帰った。
二人で帰っているとカナがゆらを見つけた。
「ゆらちゃん!」
『花開院さん。』
「あ、えと、家長さん?とえっと……」
『夜桜A。さっきは挨拶できなくてごめんね。』
「この時間は危ないよ。この辺。」
「え?」
『いこっ。何処住んでんの?』
「あ、一人暮らしなんだよね。」
『そうなんだ。』
「私ってまだ修業が足りひんわ。本当に居ると思ったのに、奴良君に失礼な事をしてもうた。」
三人で話しているとホストが話し掛けて来た。
「わっ。女の子が落ち込んでるよ。ひーろった!俺の店まで持って帰っちゃおーっと。」
Aは直ぐにカナとゆらを自分の後ろに隠した。
「其れともどっか行く?いーね、それも!!僕と一緒に遊ぼうよ。」
「行こう、A、ゆらちゃん。」
『カナ!』
Aがカナを引き留めた。
「下がって、家長さん。」
「ゆらちゃん?A?」
「連れなくすんなよ。仔猫ちゃん♡あんたら、三代目の知り合いだろ。夜は長いぜ。骨になる迄しゃぶらせてくれよォォ♡長い夜のはじまりだ。」
『顔が…』
「化物……」
三人は逃げて路地裏に入り込んでしまった。
カナとAをゆらが守っていた。
「妖怪変化、昼間、説明した通りよ。こいつらは獣の妖怪。」
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年8月27日 23時