帰ってきた最愛の嫁【ぬらりひょんの孫/ぬらりひょん】 (ページ13)

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皆でリクオの家に行く途中、清継は自分が作って来たクイズを出しながら歩いていた。

リクオの家の前にまで来てAは不思議な気分になった。

『リクオ君の家に来る初めてなんだけど。(懐かしい感じがする……どうして？)』

「ごめんごめん。遅くなっちゃって。」

「本当に遅いぞ、奴良君！！さっさと案内したまえ。妖怪屋敷で妖怪会議だ。」

『清継君。君が勝手に此処で話をしようって言ったって聞いたけどリクオ君の家の予定もあるんだよ。何偉そうにしてるの？まずお礼を言うのが先なんじゃないの？』

Aは横柄な態度を取る清継に文句を言った。

カナも言った。

「ちょっと清継君。奴良君に失礼だよ。」

「構わんよ。」

家の中に入って雰囲気を見て皆が固まっていた。

「なんか本当に出そう。」

皆が少し怯えていると清継が転校生の花開院ゆらに妖怪の事を聞いた。

Aは興味が出ず屋敷を眺めていた。

『(やっぱり私、知ってるかも。この家……)』

「そしてーー其れら百鬼を束ねるのが、妖怪の総大将ー「ぬらりひょん」と、言われています。噂では、この街に居ついていると言う。」

「“ぬらりひょん”か。妖怪の主とは言え、小悪党な妖怪だと思っていたよ。」

「そう、奴は人々に多くの畏れを与える別格中の別格。でも奴を倒せば私もきっと認めて貰える。古の時代より、彼らを封じるのが我々陰陽師。その縁をこの地で必ず。」

『ぬらりひょん………誰か来る。』

Aがそう言うと毛倡妓が入って来た。

「お茶入りました～～～。ごゆっくり。」

毛倡妓はお茶を皆の前に置いて出て行った。

皆がリクオに彼女が誰かと尋ねたがリクオは走って部屋を出て行った。

『そう言えば、カナ。前にリクオ君お手伝いさんが居るって言ってたよね。』

「あ、言ってた。」

「お手伝いさん？そう、今のが。この家はどうも変ですね。」

ゆらがリクオが戻ってくる前に部屋を出た。

其れを清継達が追いかけて行った。

だが、A一人、皆にバレない様に離れて何と無く、ある部屋にやって来た。

『この部屋……(懐かしい。)』

「そこで何をしておる？Aちゃん。」

Aは驚いて振り返った。

『(予知が反応してなかった。)妖さん。』

「この部屋はワシの奥が使っていた部屋じゃ。」

『勝手に入ってしまってすみません。』

「良いじゃよ。此処にはあいつとの思い出がいっぱいの部屋じゃからな。(その部屋にあんたが居る。帰って来たみたいじゃ。)」