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Aと別れた後のユウ達はと言うと……
ユウside
「あのVIPルームの金庫がいかにも怪しいけどな……。」
「そうと決まれば、早速オクタヴィネルに潜入だ！」
「開店前の昼休みなら、まだ誰もいないと思う。行ってみよう。」
私達はオクタヴィネルの『モストロ・ラウンジ』のVIPルームに潜入した。
「右よし、左よし。野郎ども、俺様に続くんだゾ！」
「本当だ。まだ誰も居ねぇみたいだな。」
「金庫は暗証番号とカギの二重ロックか。かなり厳重だ。」
「……！！誰か来る！」
「えっ、ヤバッ。隠れろ！」
私達は急いで隠れた。
ガタガタッ！
「狭……。ジャック、でかいんだよお前。」
「んだと？」
「ちょ、動くなって！」
ガチャ……とドアが開く音がした。
「さてと……。」
ガチャガチャ……。ギィ〜……。
アズールが金庫を開けて契約書を取り出した。
「あれは……俺達と交わした契約書!」
「やっぱ金庫にしまってたんだ。」
「一枚、二枚、三枚……フフフフ……。」
「あいつ、札束数えてるみたいに契約書数えてニヤニヤしてるんだゾ。」
「陰湿な趣味だな……。」
「……ふぅ。そろそろ戻りますかね。」
ギィ〜……バタン！ガチャガチャ……。コツコツコツ……。
アズールがVIPルームを出て行った。
皆隠れてた場所から出て息を吐いた。
「「「………フゥ〜。」」」
「もう少しで見つかる所だったんだゾ。」
「……待て！見ろ、テーブルの上に一枚契約書が置きっぱなしになってるぞ。」
「マジか、ラッキー♪拝借して、破けるかどうか試してみようぜ。」
「アズールの奴、意外とおっちょこちょいなんだゾ。どれどれ……。」
グリムが契約書に触れた瞬間ビリビリビリビリビリビリ！と電流が流れた。
「「「あばばばばばばば！！！」」」
「ダバババババババ！」
「ビャアアアア！身体が痺れるんだゾォオ〜。」
「シビビビビビビ。」
「アハハハハハハハハハ！！！」
「おやおや。電気まなずの攻撃でもくらったかのように震えて……。無様ですねぇ、皆さん。」
「てめーら、気付いてたのか！」
「当たり前でしょう。机の下から丸見えでしたよ、そのフサフサの尻尾がね。どうやら君達は契約書を盗もうとしていたようですが……実は、僕以外が触れると電流が流れる仕組みになっているんです。残念でしたね。」
「そ、そこまでするか！？」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年3月13日 2時
