深海の商人【ツイステ】 (ページ31)

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アズールとの契約満了まで、残り二日―

「無敵な契約書を破く方法を探す？いいじゃん！めっちゃ卑怯だけど。」

「確かにそっちの方が望みはあるかもしれないな。卑怯だけど。」

「うるせ～！もう卑怯だとか言ってる場合じゃねぇんだゾ！」

「それに、卑怯って言うならアズール達だって同じだろ。最初から邪魔するつもりで海の中に写真を取りに行けっつって来たんだ。レオナ先輩は確かに卑怯者だけど、頭は切れる天才司令塔だ。チャレンジしてみる価値はあると思う。」

「なんか卑怯って言葉が飽和して来たな…。」

「うぅっ…水の中であの双子が追ってくる姿今思い出しても身震いするんだゾ！」

「速さ勝負…クッ、水中でもマジカルホイールに乗れればぶっちぎれたのに！」

「ハイハイ、そうですね。にしても……人魚かあ。リーチ兄弟はウツボだったけどアズールも海の中ではあんな感じなんかな。」

「そう言えばレオナ先輩はあいつをタコ野郎って呼んでたような。」

「まさか、正体はタコの人魚？」

「ふな゛ッ！海ん中で足がいっぱい増えるとしたらウツボよりも強そうなんだゾ！」

「だから、海の中で戦わない方法を考えようってさっきから言ってんだろーが。」

「契約書はどこに置いてあるんだろう？」

『ユウ、アズール先輩からもらった魔法薬を貰ってもいい？』

「うん。」

『それじゃあね。』

「Aは別行動で珊瑚の海に行って貰う事にしたの。」

Aは魔法薬を持って鏡の間に向かって行った。

『闇の鏡よ、珊瑚の海へ。』

Aは魔法薬を飲んで珊瑚の海に向かった。

珊瑚の海はとても綺麗であったが、Aはアトランティカ記念博物館に向かった。

人魚達が入口に立っていた。

Aはアトランティカ記念博物館に入った。

「此処に来たのは初めてかい？」

『えぇ、アトランティカ記念博物館の美術品に興味がありまして。此処に来たしだいです。』

「そうですか、ご覧になって下さいね。」

Aはゆっくり、博物館の中を見て回った。

アトランティカの王の石像やアースラが居た洞窟の入り口の骨の模型なども見て来客者の写真を見て回った。

Aが帰った後、写真が一枚無くなっていた。

『はぁ～、簡単に手に入ってしまった。薬の効果もキレるかもだし、そろそろ帰るか。』

Aは珊瑚の海に来た時の様に鏡を潜って学園に戻った。

『それにしても、これ明日まで隠しておこうかな。』

Aは写真をポケットに入れオンボロ寮に戻った。