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『私も手伝います。』
「んじゃ、まずこのドリンクを三番テーブルに持ってって。」
Aはフロイドからドリンクを受け取ると三番テーブルに持って行った。
『お待たせ致しました。ごゆっくりどうぞ。』
Aとジャックが頑張った事で余裕があると言われ他の事も頼まれた。
Aはキッチンに行き、キッチンの手伝いをして料理を作ったりした。
「ふー、やっと客足が落ち着いてきたな。」
「うんうん、かなりいい感じに捌けたじゃん♪手伝ってくれて有り難うねぇ、小エビちゃん達。」
パチパチ……
いきなり後ろから拍手された。
「あれだけの混雑を捌き切るとは、見事なヘルプです。」
「アズール！」
「大変お待たせ致しました。VIPルールの準備ができましたので、どうぞこちらへ。ジェイド、フロイド。お客様にお茶のご用意を。」
「「かしこまりました。」」
A達はVIPルームに案内された。
「なんだ此処……本当に学園内か？でかい金庫があって……銀行みてぇだ。」
「さあ、突っ立って入り口を塞いでいないで。奥へどうぞ。それで？僕に相談と言うのは？」
『皆からイソギンチャクを外して欲しい。』
「はっはっは、これはまた……突然横暴なことを仰いますね。僕との契約をした生徒、225人の解放ですって？」
「225人！？そんなに契約してやがったのか。」
「今年はジェイドとフロイドが精力的に営業活動をしてくれましてねぇ……おかげさまで、沢山のお客様取引させていただきました。さて、Aさん。貴方は生徒達を自由にして欲しいと言いますが、僕は彼らに不当な労働をさせている訳ではありません。」
『それは理解しています。それでもと言う話です。』
「ですが、彼らは契約書の内容に合意し、僕と『契約』を交わした。『契約』は“可哀想”だとか、そんな感情的な理由で他人が口を挟めるものじゃあないんですよ。つまり、一昨日お越しください。……という事です。」
『はぁ〜。(こうなるよな。)』
Aは一瞬、ユウを見た。
そしてアズールを見て言った。
『取引をすれば、どんな願いでも叶えてくれると聞きました。だったら、自分も取引をします。』
「！？おい、お前何考えてんだ！？」
「ほう、僕と取引をしたいと？面白いことを仰る。」
「あはっ。イルカちゃん、度胸あるじゃん。」
「……ふぅむ。貴方が僕と取引したいのは分かりました。」
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作者名：彩夏 | 作成日時：2023年3月13日 2時
