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珊瑚の海でスレンダーファイルフィッシュの女の子が居た。
隠れるのが上手くあまり目立たない女の子だった。
だが、いつも皆が気が付かないのにウツボの人魚のフロイド・リーチ君は気が付いた。
「ばぁ♡。」
そしてフロイドはいつも驚かす。
「ねぇねぇ、スレンダーちゃん。何でいつも隠れるの?」
『隠れてるつもりないよ、でも誰も気づいてくれない。』
「ほら、行くよ。」
いつもフロイドに手を引かれていた。
エレメンタリースクールに向かった。
其処にはフロイドの兄弟のジェイドが居た。
「フロイド、遅かったですね。」
「だってぇ、スレンダーちゃんが逃げ隠れするからちょっと時間かかっちゃった。」
『私の所為!ごめんなさい!』
フロイドの手から離れてまた隠れようとしたAをフロイドは直ぐに捕まえた。
「もう直ぐ、隠れようとする。行くよ。」
フロイドとジェイドに囲まれながら中に入った。
エレメンタリースクールに通い始めて周りの子達が言う墨吐き坊主と言われているアズールに声を掛けると二人が言い出したので、Aは別の所に移動した。
後ろの方で三人の様子を見ていた。
ジェイドが魔導書と言ったのを聞いて気になり自分からアズールに近付いた。
「あっち行け!!」
『あの…』
「なんだ君も僕の事…」
一つ貝殻を見て、Aは
『凄い!!これもそれも、凄い!!』
大きな声でアズールの書いたものを凄いと言った。
大きな声を出すAを見た事が無かったフロイド、ジェイド、始めて話す女の子に褒められて驚くアズールの図が出来た。
それに気が付いたAは直ぐに姿を消した。
「ジェイド、タコちゃん。此処で待ってて。」
フロイドは一人でAを見つけに行った。
そして、Aの大きな悲鳴が聞こえて来た。
「スレンダーちゃんはいい加減俺から逃げられない事を学びなよ。」
『離して。フロイド君。痛い。』
Aが逃げようとするのでフロイドは自分の尾鰭をAの尾鰭に巻き付けた。
結果、Aは逃げれず、ジェイド達の居る所に連れ戻されたのだった。
『名前言ってなかった!私はA・ヴァッサーです。フロイド君とジェイド君の家の近くに住んでいます。』
「アズール・アーシェングロットです。」
Aはこうしてアズールと知れ合ったのだった。
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作者名:彩夏 | 作成日時:2023年1月16日 2時