野球馬鹿の幼馴染【リボーン/山本武】 (ページ8)

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Aは武を見て微笑んだ。

別の日、珍しく昼休みの時間武が教室に居なかった。

『屋上かな。』

Aは珍しい事があるんだなと思っていると休憩時間が終わっても武が戻って来なかった。

武だけじゃなく綱吉も隼人も戻って来なかった。

「山本、獄寺、沢田が何処に居るか知ってる奴いるか？」

授業が始まっても戻って来なかった為に先生が三人を知っているか聞いていた。

だが誰一人として知らなかった。

「まあいい。授業を始めるぞ。」

授業をしていると何処からか爆発する音が聞こえて来た。

「何事だ？！」

それから先生は自習にして教室を出た。

それから数分後先生が戻って来て何事も無かった様に授業を始めた。

『(風紀委員長が関わってたんだ。)』

先生の様子からAはそう考えた。

先生は説明無しに授業を進めた。

『(此処に居ない、武とか関わってないと良いんだけど。)』

授業が終わった後Aは不安に思って武を探した。

プールの方から声が聞こえて来た。

そこに居るとパンイチの綱吉とリボーンが居た。

その側に武と隼人が居た。

『授業サボって何している？』

Aは三人に気付かれない様に三人に近付いた。

「チャオッス、A。」

『こんにちは、リボーン君。武……武もだけど獄寺君も沢田君もなんか怪我してる？風紀委員と何かあった？』

「ど、どうして！！？」

『爆発音がした方向を考えると風紀委員会が使ってる応接室があるから。先生の様子を見て後は勘かな。』

「相変わらず凄いなのな。」

『それにして、部屋の中で爆発って爆弾でも持ってるの？』

「獄寺がオモチャの爆弾を持ってる。」

『オモチャって…オモチャだと爆発しないと思うけど。』

「確かにな。あははははは。」

『笑い事では何と思うのだけど。まあ良いわ。風邪引かない様にね。リボーン君は家に帰る様に。それじゃあね。』

「あ、A、待ってくれなのな。」

武は急いでAを追い掛けた。

Aは武の声を無視して歩いて行った。

「ゴメンって心配してくれたんだろう。」

Aは足を止めた。

『別に心配してない。ただ…。』

「ただ？」

『何でもないわ。私、一人で帰るからついて来ないで。』

Aは武の方を見ずに走って帰って行った。

「あっ。行っちまった。はぁ～、完全に心配させちまったなのな。」

Aはそれから武と距離を取るようになった。

その後すぐに武が綱吉と隼人と一緒に居る事が増えた事に気が付いた。