野球馬鹿の幼馴染【リボーン/山本武】 (ページ5)

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「そうなんだぞ。」

『ならリボーン君はその為に来たんだね。リボーン君は本当にいったい何者なの？』

Aは真剣な目でリボーンを見つめた。

「…………。」

二人でいると綱吉が走って来た。

「見つけたぞ、リボーン。」

「ツナ。」

『沢田君。丁度よかった、今沢田君の家に向かってたの。』

Aはそう言って綱吉に和菓子の入って袋を渡した。

『リボーン君、沢田君、またね。』

「チャオチャオ。」

「うん？またね？」

綱吉はよく分からないままAを見送った。

Aが家に帰っている途中で武と会った。

『この時間まで自主練してたの？』

「おう！」

『……何かあった？』

「いや、何もねぇよ。」

『……………。』

Aがじっと見つめていると武が顔を逸らした。

「そんな心配する事なんか無いって。Aは心配し過ぎなのな。」

『何もないなら良いのよ。』

Aはその後何も聞かず歩き出した。

武はAの隣を歩き出した。

それからいつも通りの生活を送っていた。

ある日、朝Aは珍しく寝坊してしまった。

急いで準備をして学校に行くと教室が騒ぎになっていた。

近くに居た花に声を掛けた。

『花、おはよう。何があったの？』

「山本の奴が自主練中に怪我したんだってさ。それで自殺するって屋上に行って今、他の皆も屋上に行ってる。」

『！！！』

Aは話を聞いて屋上に繋がる階段を上っていると窓の外に人影を見て窓から下を見ると武と綱吉が居るのが分かった。

Aは屋上に行かず、武達の方に向かった。

武side

「あぁ、この騒ぎじゃああいつも心配するな。」

「あいつ？」

「おう、Aだよ。」

「及川さん？なんで？」

「俺の幼馴染なのな。」

「えっ！そうなの！？」

「おう。あっ。」

俺はツナの後ろに見える人物に声を上げた。

『何楽しそうに笑っているの？』

いつもより冷たい目をしたAを見て俺はビクッとしてツナは小さく悲鳴を上げた。

『ねぇ、他の皆に迷惑掛けて置いて自分達は楽しくおしゃべりってどういうつもり。』

「ゴメン。」

『沢田君は服を着た方が良いから体操服でも着てきたら。』

「う、うん。そうさせて貰うね。」

ツナは逃げるように走っていた。

『何してんのよ。悩みがあるなら相談してほしかった。それにあんたは野球馬鹿なんだからあんたから野球取ったら何が残るのよ。自殺なんて許さないから。分かった？』

「おう！心配かけてごめんなのな。」

『次は無いから。』