野球馬鹿の幼馴染【リボーン/山本武】 (ページ3)

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「ツナ。」

「沢田君。」

「逃げなかったな、変態野郎。」

ルールを持田先輩が話し出した。

「賞品はもちろん、笹川京子だ！！」

「しょ、賞品！！」

「最低。」

『持田先輩の目的はやっぱり京子か。それに京子を物扱いするとか最低だね。』

Aは先輩ではあるが持田先輩に呆れていた。

一旦綱吉はタイムを取り逃げだした。

中々戻って来ない綱吉に持田先輩は自分の不戦勝だと高笑いを浮かべていた。

いきなり体育館のドアが開いて全裸の綱吉が入って来た。

そのまま持田先輩に向かって突っ込んでいき、皆が手を挙げた事で手刀を入れるんだと思ったら髪の毛を掴んで抜いた。

「一本どころか百本取ったぞ！！」

だが審判の手が上がらなかったので持田先輩の髪の毛を綱吉は全部抜いた。

様子を見て審判が綱吉の方の旗を挙げた。

皆がそれを見て歓声を上げた。

京子が綱吉に声を掛けた。

「沢田君。先輩に勝つなんて。昨日はごめんね。友達からも笑いのツボが分かって無いって言われるの。」

「(告白、冗談だと思われた！！)」

「此れからツナ君って呼んでもいい？」

「う、うん、良いよ。」

「ツナ君って凄いんだね。ただ者じゃ無いって感じ！」

Aは試合が終わって教室に戻ろうとしたら武に腕を掴まれた。

「一緒に戻ろうぜ。」

『武のファンに見られたらいやだから一人で戻るわ。』

武の手を優しく振りほどいて一人で教室に戻った。

放課後、Aは花と京子に挨拶して家に帰った。

家に帰るとお祖母ちゃんが出迎えてくれた。

『ただいま、お祖母ちゃん。』

「お帰り、A。」

「A！？帰った？」

『うん。お母さん、ただいま。』

「丁度よかった。此れ、沢田さんの家に持って行ってくれない？」

『沢田？沢田君の家？』

「そうよ。此れお願いね。」

『分かった。じゃあ、行ってきます。』

Aは母親から渡された和菓子が入った袋を持って綱吉の家に向かった。

家に着いて、インターホンを鳴らした。

すると、綱吉でも彼の母親でもなく赤ん坊が出て来た。

『(この子、学校に居たような？)家の人居る？』

「居るぞ。だがそれを注文したのは俺だ。」

『えっ。そうなんだ。じゃあ、はい。』

Aは悩みながら赤ん坊、リボーンに渡した。

「俺はリボーン、ツナの家庭教師だ。お前は？」

『及川Aだよ。』

「そうか。(及川A。才色兼備で成績優秀のツナのクラスメイトか。)」

『私は此れで帰るね。』

Aは帰った。