星に願いを【僕のヒーローアカデミア/ホークス】 (ページ5)

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体育祭当日、出番が来るまで控え室で待っているとクラス一の実力者の轟が緑谷に宣戦布告をした。

Aは彼がどうして緑谷君をと考えたが、分からないと思い考えるのをやめた。

入場の時間になり、会場に入ると大勢のヒーローや観客に驚いた。

『(頑張るって決めたのだから、優勝しかない。)』

他のクラスも紹介されて行き、選手宣誓になり、爆豪が呼ばれた。

「せんせい、俺が一番になる。」

周りからはブーイングの嵐だが、彼は気にしている様子は無かった。

自分を追い込んでいる事にAは気が付いた。

最初の種目は障害物競走。

Aは後ろの方に並んでいた。

始まった瞬間、Aは個性を使った。

『星に願いを、最後の障害物の所まで連れて行って。』

Aは姿を消し、障害物の最後の所まで移動していた。

〈いつの間にそんな所に！！〉

全員がまだまだ後ろに居る中、Aはゆっくり、地雷だらけの所を歩いていた。

『星に願いを、私が踏んだ地雷は爆破し無い。』

Aは地雷を抜けてトンネルを潜り抜け、一位で戻って来た。

〈誰が思ったか、こんなにも早く戻ってくるなんて！一位！星野Aに！〉

Aの次に来たのは緑谷だった。

掲示板に順位が出た。

星野、緑谷、轟、爆豪の順番になっていた。

「次の競技は騎馬戦よ。一位のポイントは1000万ポイントよ。」

全員がAを見た。

Aは見られているのにも関わらず気にしている様子は無く、誰と組むかを悩んでいた。

「おい！星女！俺と組みやがれ！」

「星野、俺と組まないか？」

「星野さん！僕と組んでくれないかな。」

上から爆豪、轟、緑谷の三人に声を掛けられた。

『御免なさい。』

「理由を聞いても良い？」

『戦いたいから。三人のうちの誰かと組んだら組んだ人とは戦えないでしょ。だからお断りします。』

轟、緑谷は頷いてくれて、爆豪は舌打ちをして行った。

『(さて、どうしたものか。)』

「なぁ、ちょっと良いか？」

肩を叩かれ声を掛けられた。

『何ですか？』

返事を返したが相手は驚いた顔をしていた。

「何で効いてないんだ。」

『精神的個性ですか？それなら効きませんよ。』

「あっそ。ヒーロー向きな個性を持つ奴は凄いね。」

『個性の所為で命を狙われている私からしたらヒーロー向きもヴィラン向きも関係ありませんから。貴方、お名前は？』

「心操、普通科だ。」

『私は星野A。私と組んでくれますか？』

Aは心操に手を出した。