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『有り難う。』
Aが声を掛けるとすぐに返事を返した。
それを見ていたララがAを睨んだ。
その顔を見ていた他の船員達がララから距離を取った。
『(可哀そうに。周りを見ないと全てが終わるわよ。)シャンクス、私甲板で本を読んでるわ。』
「其れなら俺も一緒に行こう。」
『ルウ、久しぶりに食べてけど貴方の料理とても美味しかったわ。』
「それは良かった。」
シャンクスが手を出しAがその手を取り二人で甲板に向かった。
甲板にAが置いている椅子に座った。
Aが能力を掛けていない新人達が驚いた顔をしていた。
「船長!そこはララの為に船長達が用意していたものじゃないんですか!?」
「…………。」
「違うんですか?!」
「この椅子が誰の椅子だって言ったんだ?」
「ですからララの………」
シャンクスの覇気を感じた幹部達が慌てて甲板に出てきた。
Aは我関せずで椅子に座っていた。
『シャンクス、私は気にしないから覇気を辞めてくれない。』
「……Aが言うなら。」
『有り難う。ベックマンさん達もごめんね。もう大丈夫だから。』
Aが微笑んでいたら他の新人達は顔を赤らめていた。
「(ただでさえ美人な女だ。そりゃあ顔を赤くさせるよな。)」
ベックマンは新人達の様子を見て少し呆れていた。
その横でシャンクスがキレそうになっているが我慢していた。
『この椅子はね私がこの船に乗ってから私が自分で用意した椅子なの。だから勝手に使ってたのは彼女の方なのよ。』
Aは椅子を触りながらそう言った。
「でもララは船長からその椅子を座っていいって言われたと言ってました。」
『そう。彼女は嘘をつくのが下手なのね。この椅子に座る事はシャンクスと私だけよ。』
「それはどう言う。」
『この椅子は私の力で作った椅子なの。私が許している人以外が座ると椅子から植物が生えて蔓が襲ってくるはずだけど。』
Aが椅子を撫でながら言った。
その瞬間椅子から蔓が出てララに襲い掛かった。
「キャーーー!!」
ララはシャンクスの後ろに逃げたがシャンクスはララから離れた。
「(えっ?!)!!」
ララに当たるギリギリで蔓が消えた。
『どう。貴方は此れを一度受けた筈よ。驚いて幹部の皆かシャンクスが貴女を助けたんでしょ。でもそれは私の椅子を壊さない様にする為でしょ。』
Aがシャンクスの方を見るとシャンクスは頷いた。
『勘違いしてる人もいる見たいだけどね。』
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彩夏(プロフ) - ひーちゃんさん» こんばんは、ありがとう御座います (10月17日 22時) (レス) id: a4561e926f (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - こんばんは!初めまして!この話に沼ちゃって続きが楽しみです! (10月17日 0時) (レス) @page15 id: b001c97b4c (このIDを非表示/違反報告)
杏樹(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。とても面白くて一気に読んじゃいました!彩夏様のペースで大丈夫なので、更新されるのを気長に待ってます。応援しています(^^) (2023年4月4日 0時) (レス) id: e074b33c70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩夏 | 作成日時:2022年9月23日 9時