最強の悪魔の実の能力者は……赤髪の彼女【ワンピース/最強】 (ページ40)

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Aは皆と離れて溜息をついていた。

もう4年も一緒にいるから何度か皆を名前で呼ぼうとしたが、呼べなかった。

それに7回、船を離れて行きたい所に行かせてもらってるのは感謝しているが。

『いい歳して何に照れてんのよ、私ー！』

そう、4年一緒に居て気が付いてしまったのだ。

赤髪海賊団の皆が、特にシャンクスを見る目が変わっている事に。

『(顔を見ながら名前呼ぶの無理よ。副船長さんも他の人達も。私なんであの時捕まっちゃったんだろう。そう言えば4年で余り好きとか愛してるとか言われなくなって来たなぁ。)私、彼の事どう思ってるんだろう。』

「誰の事考えてんだ？」

耳元でより色気が含まれた声で囁かれた。

びっくりして振り返るとシャンクスが立っていた。

『い、いつから居たの？』

Aは片耳を抑え顔を赤くして言った。

「今さっきだ。覇気使って無かったんだな。危ねぇぞ。」

『(そう言えば、この人達のそばにいる時覇気使った事無かったかも。)気を付けるわ。ねぇ、船……シャンクスはどうして私を選んだの？マキノや色んな島の女性達の方が綺麗だし、可愛らしいじゃ無い。どうしてなの？』

またAはシャンクスの顔を見ずに名前を呼んだ。

「初めて見た時、天使、いや女神だと思った。その後偶然会えた時、運命を感じた。逃げられた時、正直な所、また会えるって確信があった。でも、その確信が揺らいだのは、再会の一年前の新聞。逃げられた時、捕まえておくべきだったって思った。フーシャ村での再会は予想はして無かった。ルフィとマキノさんと仲良くしてるのを見て本当は嫉妬してた。俺に少しだけ心開いてくれた時嬉しくて嬉しくてたまらなかった。その時には、ルフィやAには悪いが、連れ去るって決めてた。何が起きようが連れ去るって、こんなに誰かを好きになった事は無かった。」

シャンクスは恥ずかしげも無く教えてくれた。

『最近ね、貴方の側に居るのが一番落ち着くって感じる様になって来たの。まだ、好きってよく分からないけど、貴方に惹かれて居るのかなとは思っているの。』

Aは話しながらシャンクスを見つめたが、直ぐ晒してしまった。

『あんまり見ないで。明日は何処の島に行くか、決めたの？船……シャンクス。』

「とても綺麗な島があるらしいから行ってみようと思っている。」

Aを抱き寄せてシャンクスが言った。

顔を上げるとシャンクスが笑っていた。