最強の悪魔の実の能力者は……赤髪の彼女【ワンピース/最強】 (ページ21)

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Aはいつも通りマキノの手伝いをしていなかった。

いまAはシャンクスの船、レッド・フォース号に乗っていた。

何故なら、フーシャ村でシャンクス達が次の航海をする話をしているのを聞いたからだ。

時は遡り数日前。

「シャンクスー！俺も船に乗せてくれ。」

「ルフィ。駄目だと言ってるだろ。」

ルフィはシャンクスに登ってまで願った。

「シャンクスが駄目だって言ってるでしょ。それに今日は海で勝負するんじゃ無かったの？」

ウタがルフィを揶揄って外に出て行った。

「船長さん、これからどうするんですか？」

「明日、航海に出ようと思ってる。」

『何処に行くの？』

「音楽の国・エレジアだ。」

Aは国の名前を聞いて驚いた。

『エレジア！？ウタちゃんをそこに連れて行く気なの！？』

シャンクスはAの反応に首を傾げた。

「あぁ、ウタにとって色んな音楽に関わる事ができると思っている。」

『昔、色んな島、村に行った事があるって話をしたわよね。変わった噂がエレジアにあるって聞いた事があるの。詳しくはまた今度話すから。代わりに私も一緒連れてって。自分の身は自分で守れるから。お願いします。』

Aは頭を下げて頼んだ。

だが、他の船員は良い顔をしなかった。

「何を知ってるのか、話してくれねぇか？」

「おい、ベック！A……悪りぃ、今教えてくれないか？」

『ウタちゃんに言わないって約束してくれるなら。』

「おう！ウタには言わない。」

『エレジアの城の地下にトットムジカって楽譜があるの。その楽譜をウタウタの実の能力者が歌うと魔王を召喚するって言われている。だから、ウタちゃんを守ってあげて欲しいのだけど、私も持ってるのよ、ウタウタの実の力。ウタちゃんを守り易いと思ったの。』

「その、トット…何だっけ？」

『トットムジカ！まずいのよ。魔王に乗っ取られたら本当にまずいの。彼女が傷付いちゃう！私が行けば気付ける！それにヒトヒトの実モデルセイレーンの力でウタちゃんを護れるの。護りの歌でトットムジカの動きを止められるしってはぁー、ごめんなさい。ちょっと落ち着きます。』

Aは少し頭を抱えて悩み始めた。

「ウタの事心配してくれてありがとな。」

シャンクスがAの頭を撫でた。

「詳しいな。何処で手に入れたんだ、その情報？」

『副船長って慎重な人ね。』

Aは笑っていた。