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『(一番此処が安全だよね。誰も此処にはどうやっても来れない。)』
Aは家の玄関に繋がる扉を出したが、今日が過ぎるまで家に戻るつもりは無い。
誰かが来たらと考えて扉を出した。
『(今何時?まだか。)』
Aは空間に居続けた。
怪盗キッドside
俺は予告状を出す二日前に母親から連絡が来て家の奥の部屋を見てみるとそこにはエメラルドのドレス、イヤリング、ネックレスと指輪が置いてあった。
「母さん、これ何?」
〈昔、二十年前位にある家から盗んだの。でも一度も着ずにいたのよ。それ、持ち主に返しておいて。ついでにティアラを盗んで全部揃ってから返してね。〉
そう言って電話を切られた。
「母さんの勝手さは知ってるけど!じいや!母さんが盗んだドレス等の持ち主って誰か調べてくれ。」
「快斗坊ちゃん。調べなくても知っております。仲西と言う名家と呼ばれていた家です。確か初めての女の子が生まれた事で女の子が成長したら着れる様に準備されていた様です。」
「それって結構まずいんじゃあ…。」
俺は頭を抱えたが、やるしか無いと思い新聞に予告状を載せた。
直ぐに仲西家の人が何かの箱を持って何処かに向かっていった。
追い掛けたが、見失ってしまった。
「じいや。ティアラ無しで返しちゃあ駄目か?」
「駄目です。予告状は出したのですから。」
俺は頭を抱えた。
「母さん、面倒な事押し付けやがって。」
俺は鈴木次郎吉なら何か知ってるかもしれないと考えて彼を見張る事にした。
予告日当日、爺さんが孫の鈴木園子と一緒に出掛けることを知った。
俺はバレねぇ様に尾行してポアロに着いた。
「(此処って名探偵がいるところじゃねぇか!?何で此処に?)」
調べた仲西家の令嬢仲西Aが子供達を連れて店に入って行った。
如何やら爺さんはティアラを買い取りたいと言っている様だ。
「(駄目に決まってんだろ!あっ、でも鈴木家から盗んだ方が盗みやすいか。)はぁ〜、今日だぜ、予告日。」
俺は悩みに悩んで、彼女が一人になった所を連れ去ってドレスのある所に連れて行くしか無いと考えた。
だが、店から出るのを外から見ていた俺は驚いた。扉を開けて出たはずの人が居なくなった。
怪盗キッドside終了
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花梨 - とても面白いですね! 更新、大変だと思いますが自分のペースで頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦の作品を書いてますが良かったら作品の題名を教えますか? (2022年6月7日 22時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩夏 | 作成日時:2022年5月2日 1時