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次の日の朝の新聞にはキッド盗み失敗!?と書かれていた。
『(失敗か。盗めはしなかったが盗んだ物はちゃんと返してくれてるから良しとするか。)』
Aは実家に向かう為に今日の任務は明日に回して貰う連絡をしていた。
『雪音、ごめんね。だから今日は高専から出ないでね。』
〈分かったわ。何か欲しいものがあったら他の人に頼むわ。〉
『それじゃあよろしくね。』
Aは電話を切り駅に向かった。
駅に着くと、何故か伊地知が立っていた。
『伊地知?どうしたの?こんな所で。何かあった?』
「実は上層部の方が仲西さんにパーティーに参加する様にと。」
『こんな朝からパーティーって、どういう事?』
「今日の夜、あるパーティーに呪詛師が現れるとの情報が入りまして。今動けるのが仲西さんだけなんです。」
『今日の夜ね。分かった、それまでに戻ってくるわ。』
「何処か行かれるんですか?」
『実家。』
Aは伊地知と話をした後、電車に乗った。
都心部から離れた所にある大きな屋敷の前にAは立っていた。
『此処に帰って来るのは、もう何年振りかな?』
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
『ただいま。母さん達に顔見せてドレスとか置いたら帰るから。滞在時間は殆ど無いの、ごめんね。』
「畏まりました。」
Aは話し掛けてきた侍女頭に直ぐ戻る事を話し、両親との話もすぐ出来るよう準備をしてくれた。
『只今戻りました。仕事が入っている為滞在する事は出来無いから。ドレスとかは侍女達に預けておくから、後で確認しておいて。今度は時間作ってまた来るよ。』
「そんな急ぎ足で話さ無くても大丈夫よ。話は聞いてる。仕事頑張ってますね。」
「無理だけはするなよ。」
Aは少し両親と話し、ドレスとかは元々使っていた部屋に置いた。
『じゃあ、もう帰るね。またね。』
Aは用意された車に乗って米花町まで送ってもらった。
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花梨 - とても面白いですね! 更新、大変だと思いますが自分のペースで頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦の作品を書いてますが良かったら作品の題名を教えますか? (2022年6月7日 22時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩夏 | 作成日時:2022年5月2日 1時