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子供達が来る時間が迫ってきた。
『そろそろ準備をしますか。』
Aは何も無い所からケーキの箱やお菓子などを取り出した。
「Aさん?何処から出したの?」
『言って無かったね。実はね、空間を操る力を少し持っててそこからケーキやお菓子を取り出したの。元々今日の為にさっき買ってきた物だから安心してね。』
「そうだったの。でも、もう少し冷蔵庫に入れて置いた方が良いわ。」
哀はAからケーキの箱を受け取って冷蔵庫に閉まった。
約束の時間の数分前にインターホンが鳴った。
『子供達が来たね。哀、代わりに出てくれるかな。』
「分かったわ。ちょっと待ってて。」
哀は玄関に向かった。
『雪音、子供達には記憶が戻った事を伝えて自己紹介もしてね。』
「分かってるわ。緊張するわね。」
待っているとドアを開けて子供達が入ってきた。
「Aお姉さんだぁ。」
「もう一人いますよ。もしかして……」
「水族館で会った姉ちゃんだー!」
「そうですよ、元太君。」
「もしかして記憶が戻って帰ったんだと思ってた。」
「元太君、光彦君、歩美ちゃん。私ね、記憶戻ったの。戻す為に手伝ってくれたのに何も言わず居なくなってしまった事を気にしてたの。そしたらAさんが会わせてあげると言ってくれたの。ありがとう、助かったわ。」
三人はお礼を言われた事が嬉しかった様だ。
『それじゃあ、改めて自己紹介したらどうかしら。』
「そうね、まだ名乗って無かったわ。私の名前は天谷雪音って言うの。よろしくね、少年探偵団の皆。」
雪音は微笑んだ。
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花梨 - とても面白いですね! 更新、大変だと思いますが自分のペースで頑張ってくださいね! 私も呪術廻戦の作品を書いてますが良かったら作品の題名を教えますか? (2022年6月7日 22時) (レス) id: 8e5a2f605a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩夏 | 作成日時:2022年5月2日 1時