【ワールドトリガー】 (ページ7)

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５話ページ7

修は遊真の言葉に驚いた。

なぜこっちなんだと。

「そりゃ、こっちの方が人間がたくさんいるからだろうなあ。近界民(ネイバー)的にはトリオンの強い人間の方が欲しいだろうから。千佳とAがしつこく狙われてるならそれだけトリオン能力が高いって事かもな。」

「トリオン能力？……って？」

「近界民(ネイバー)の武器を使うための特殊な力の事だ。」

「何なら試しに測ってみるか？なあレプリカ。」

【そうだな。そうすればはっきりする。初めましてチカ、A。私はレプリカユーマのお目付け役だ。】

「は、はじめまして。」

『初めまして。レプリカ。』

【この測定索でトリオン能力が測れる。】

「どうぞご利用ください。」

千佳が触る前にAは使おうとすると、修が腕を掴んだ。

「レプリカ。僕が先に測っていいか？」

【了解だ。】

修を測るのにそんな時間はかからなかった。

【計測完了。】

立方体(キューブ)が空中に出てきた。

【この立方体(キューブ)は修のトリオン能力を視覚化したものだ。立方体(キューブ)の大小がトリオン能力のレベルを表している。】

「このサイズはどのくらいのレベルなんだ？」

「うーん、近界民(ネイバー)に狙われるにはこの３倍は欲しいかな。」

「……別に狙われたい訳じゃない。千佳、A二人も測ってもらえ。大丈夫だ。」

「……うん、修君がそういうなら……」

『千佳が先に測るのね。私は待つわ。』

【少々時間がかかりそうだ。楽にしていてくれ。】

千佳を測り始めた。

『ねぇ、気になったんだけ。空閑君って詳しすぎない？もしかして近界民(ネイバー)何じゃあないの？』

「そんなわけないだろ。A、いきなり何言ってるんだよ。」

『だって変でしょ。指輪からレプリカが出てきたんだから。トリガーなんじゃないかって思うわよ。まあいいわ。千佳の方に行ってる。』

Aは離れた後、千佳とAの事を遊真に修が話した。