【ワールドトリガー】 (ページ26)

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２４話ページ26

「千佳もって？」

「Aちゃんも測ってて。彼女の方が千佳ちゃんより多くて黒(ブラック)トリガーレベルだったよ。」

桐絵はAと千佳を見て戸惑っていた。

「どうなってんの……！？」

皆休憩に入り、遊真と修と京介はサンドウィッチを食べていた。

「雨取とAのトリオン能力は超Ａ級だ。雨取は忍耐力と集中力があって性格も狙撃手(スナイパー)向き。「戦い方」を覚えればエースになれる素質はある。」

「おぉ～……！レイジさんがそんなに褒めるとはこりゃ千佳ちゃんが一番の有望株か～？」

「むっ……うちの遊真の方が強いよ！今でも余裕でB級上位くらいの強さはあるし。ボーダーのトリガーになれればすぐにA級レベルになるんだから！」

「小南先輩より強くなります。」

「それはない。調子に乗るな。」

「ふむふむ。じゃあ遊真君にはトリガーの説明した方が良いかもね。普通はB級に上がってからなんだけど。後、Aちゃんも。」

「そっちはどうなのよ、とりまる。そのメガネは使い物になりそうなの？」

「うーーーーーーーん……「今後に期待」……としか言えないすね。」

「なにそれ、つまり現時点で全然ダメって事じゃん。ちゃんと強くなるんでしょうね？玉狛の隊員に弱い奴はいらないんだけど。」

修が黙ってしまって、Aは立ち上がった。

『宇佐美先輩、次をお願いしたいのですが。』

「あっ、うん。分かった。」

「A！……すみません。彼奴、本当はボーダー入りたくなかったんです。僕達が一緒にって誘って……。」

「何よそれ、そんな奴うちに入らないんですけど。」

「でも、空閑を抜いたら最強はAなんです。身体能力は高し、頭の回転も誰よりも速いんです。」

「そうなんだね。Aちゃんはスポーツとかやってた？剣道はやってるとは言ってたけど。」

「Aちゃんは、居合切りの大会での優勝者なんです。剣道もです。」

「優勝者！凄いじゃない。」

「それは凄いな。」

「凄いすね。それじゃあトリガーは弧月すね。弧月使った事あるの迅さんすね。」

「でも迅の奴、今は風刃しか使ってないから教えるのは無理なんじゃない？」

「私、Aちゃん待たせてるから行くね。」

栞はハッとして部屋を出て行った。

「それじゃあ、休憩終わりにして、訓練を再開するか？」

すると直ぐに、栞が慌てた様子で戻って来た。