【ワールドトリガー】 (ページ11)

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９話ページ11

二人のボーダーが来た。

「今トリガーを使っていたのはそっちの女だ。」

Aを指差した。

(計測していたのを勘違いして。どうすればいい！？)

「待って下さい。こいつは「俺だよ、近界民(ネイバー)は。」空閑！」

遊真が自分が近界民(ネイバー)であると言った。

目つきの悪い方が、遊真を打った。

「近界民(ネイバー)を名乗った以上見逃すわけにはいかない。近界民(ネイバー)は全て殺す。それがボーダーの務めだ。」

『あのさ、勝手に話し進めないでもらえます。貴方にとってはそうかも知れないけど、自分の思いが強すぎない？さっきから聞いてると、何かを奪われたのは分かったけど、それは空閑君じゃない。すべての近界民(ネイバー)が同じとは限らない。はっきり言わせてもらうけど、５人がかりで来るのどうかと思うけど。』

「A、俺は大丈夫だ。オサムも大丈夫だ。それにこいつらが用あるのは俺だ。こいつらとは俺一人でやる。トリガー起動(オン)。オサムとAはチカについててやれ。悪いな、チカ、A巻き込んで。」

「女、何を言っている。それにこれは遊びじゃない。こいつは、二人掛かりで確実に始末する。」

「「二人掛かり」……？お前、面白いウソつくね。」

遊真の言う通り、離れた所から狙撃手(スナイパー)が狙っている。

「勘付かれた……！？ウソだ、この距離で……！？」

「ハッタリでかま(・・)をかけてるだけだ。」

『空閑君、狙撃手(スナイパー)が狙ってる。二人離れた所から。もう一人いるけど、攻撃しようとしてないね。今の空閑君の左方向に居るのが見えるよ。』

(あの女、二人が見えているのか。)

「此処は一つ、全員でじっくりかかるか。」

カチューシャをつけてる方が先に動いたが、遊真は交わした。

「不意打ちがミエミエだよ。」

だが、首が切れた。

「浅いな～いきなり首は欲張り過ぎたか～。やっぱり狙うなら足からかな。」

修が、遊真が手傷を負ったのを見てどこかに電話を掛けた。

「迅さん！助けてください！Ａ級の部隊が空閑を……」

『(迅さん？じゃあ、何の動きのない、見てるだけの人が迅さんね。)』

「大丈夫、大丈夫。安心してみてなよ。三輪隊は確かに腕の立つ連中だけど、遊真(あいつ)には勝てないよ。あいつは特別だからな。」