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ラストシーン。2 ページ3
ASide
A「ふーっ、いい話だったな。。。」
私は一息ついて、読んでいた詩集をパタンと閉じた。
私は左目が見えないため、薄めの本でも時間がかかってしまう。
フジ「へー、佐野さんこういう感じの本が好きなんだ。いいね。」
A「へっ？」
フジ「面白そうな詩集だね。借りてもいいかな？」
A「あっ、あ、どぞ……。」
いきなり隣にいたのは同じクラスのフジくん。
多分、結構モテると思う。カッコイイから。
だけどなんか……
A「フジくん、クネクネしてるね。動き。」
フジ「う、うるせぇ。」
そうなんです、なんかこの人クネクネしてるんですよ。
しかもあだ名、『路チュー野郎』でしょ？！
あんまり深く関わっちゃいけない人だ……。
女子1「フジー、早くしてよ〜」
フジ「ああ、でも今は……」
A「行っていいよ。」
私が小声でそう言うと、フジくんは両手を合わせて口パクでごめんと言った。
フジ「分かったべ、今行く」
去っていく路チュー野郎を片目で頑張って追う。
もっと……
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作者名：水 野 海 荷 （旧中村） | 作者ホームページ：今はないです。
作成日時：2018年11月3日 3時
