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ずっと言いたかった。4 ページ5
キヨSide
キヨ「お前鈍すぎ、はよしろ。」
A「ご、ごめんね。じゃあさ、これでいい？」
なんて言って、俺のブレザーの裾を引っ張ってくる。なんだろう。あざとい。
キヨ「あー、仕方ねえな。」
無理やり手を引っ張って手を繋ぐと、秋田っちはわかりやすく照れる。
もじもじしてるし。なんなんだよ。
A「き、キヨくんはそういうの恥ずかしくないの？彼女さんとか……」
何言ってんだこいつ。
俺に彼女などいるわけが無い。好きな人なんて居ねんだから。
キヨ「別に恥ずかしくねーよ。それに好きな奴とか居ないから。ほら、なんか奢ってやるから。」
テキトーに前にあったコンビニを指差す。
てか、女とこんなして帰ったのは初めてだな。
悪くない気がする。まあ、相手が此奴ってのもあんだろうけど。
A「……ん。」
キヨ「大丈夫、俺が奢りたいだけだから。お前は気にすんな。」
はぁ、、、俺がそう言えばニカッと笑う。
そして嬉しそうにいちごサンドを頬張る。
キヨ「……お前、今から俺の友達な。命令だから。」
なんでさ、こんなふうにしか言えねーんだろうな。
本当は、
ずっと好きだったなんて言えねーよ。
続く
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作者名：水 野 海 荷 （旧中村） | 作者ホームページ：今はないです。
作成日時：2018年11月3日 4時
