ずっと言いたかった【キ.ヨ.】 (ページ3)

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ずっと言いたかった。2 ページ3

キヨSide

いつも学年3位以上の、俺の隣の席の人。

今回のテストは、1桁取らねぇと罰ゲームがあるから本当に本気でやらなきゃいけない。

キヨ「なあ、勉強教えてくんねーか。」

俺がいつもより少し小さめの声で言うと、
あ、秋田？っちが一度こっちを向いてなんかメモに書いている。

『ごめんなさい。
　教えてあげたいけど、私声が出さないから
　教えられない。本当にごめんなさい(＞＜)』

ご丁寧に顔文字までついたメモ用紙をひらっと見せてくる。

キヨ「だからか、一度も俺に話しかけてこなかったのは。」

A「うん、耳元くらいならギリ聞こえるかもしれないけど……」

勿体ないな、この人顔かわいいからモテそうなのに。頭良いし。

キヨ「よし、お前気に入った。今日から俺といろよ。」

A「……は？」

いや、リアルな感想を紙にまで書くなよ。

キヨ「ほら、連絡先よこせ。話せるだろ。」

ニカッと笑う秋田っち。
チッ、可愛いな……。

　