跳弾が出来ないなんて誰が決めた (ページ3)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:4,792 hit

太刀川慶ページ3

それは突然のことだった。

「お前、俺の部隊に入らないか？いや、入れよ。」

身長的にも態度的にも上から話しかけてきた偉そうなA級1位太刀川慶
それを見上げる憐れな俺

確かに太刀川さんは強いと思うけどここまで上からな態度はないんじゃないか？
とっても相手に失礼だ。

「とりあえず個人戦しよう。俺が勝ったら部隊に入る
俺が負けたらお前を諦める
それでいいだろ？」

やはりコイツは失礼なやつだ
何がA級だ
さっきから人の意見も聞かずにペラペラと

「俺、スナイパーですよ？」

「あぁ、知ってるぞ
だから、10本勝負で一撃でも当てられたらお前のことを諦めてやるよ。」

「遠距離でも短距離でも太刀川さん負けますよ？」

「それはない」

2人の受け答えに周りは息をするのも忘れて聞く。
挑発的な太刀川
淡々と返す長崎

いつの間にかギャラリーは廊下に出るまでに増えていた。
でもそんな事は関係ない俺がコイツを倒せばいいだけだ。

そう、たった1回

このムカつく顔に風穴を1発入れるだけでいいんだ。