間違っちゃいない Ⅱ (ページ15)

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… 外見は男、中身は女。
そんな中途半端なアタシ。

自分が " 人と違う " ということにはっきりと気付いたのは小5のとき。

女の子の友達が多かったし、居心地が良かった。

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だけど中学生にもなれば、周りは成長していって
男女の区別ははっきりとするようになった。

… どこにも居場所は無くなっていて。

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「男の子なんだから、モジモジしないの」

「ピンクは女の子の色でしょ」

両親にだって、男の子でいることを強要された。

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兄弟は年の離れたお兄ちゃんがひとり。

お兄ちゃんはアタシのことに気付いていそうで、でもきっと、気付かないフリをしている。

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そうして十何年もの間

息苦しさを感じながらも、生きていた。