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side : Nakama
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「 … ん、 」
額にひんやりとした感触を覚えて
目を覚ますと、自分の部屋のベッドの上で。
「 … あ、ゴメン起こしてもうた？ 」
手に冷えピタと体温計を持った照史が覗き込んできた。
「 … 俺っ 」
ラジオ局に着いたのは覚えてるけど、
何喋ってたとか、どうやって帰ってきたのかとか
全く覚えていなくて。
… もしかしたらラジオの途中で、
なんて考えたら冷や汗が止まらなくなった。
… でもそこはさすがの相方。
「 机に顔伏せたっきり動かんくなったから焦ったわ〜！！！
ん？… ああ大丈夫、最後までちゃんと出来てたよ 」
何も言わんくても言いたいことをわかってくれて、
俺の強がりにだって気付いてても気付かないフリをして、喝を入れてくれて。
そんな存在が、照史で良かったなぁなんて思う。
.
「 明日も仕事なんやろ？… 泊まってこうか？ 」
「 … 寝たら治るから、平気 」
どこまで頑固なんや、って自分でも思うけど
最後まで強がらせてほしい。
「 … ふふっ、
お粥作っといたからちゃんと食べるんやで 」
また全てを見透かしたかのように笑われて、
額に軽くデコピンされた。
ベッドサイドのテーブルにスポーツドリンクを置いて帰っていこうとしたから
.
「 … ありがとう、流石やわ照史 」
と伝えれば、手をひらひらさせて
カッコよく部屋を出ていった。
やっぱり相方は照史しか居らへんな、と思って
ずっと側におって欲しいとも思って、
なんだか恥ずかしくなったのはここだけの話。
元気になったら、焼肉でも奢ってやらなアカンな。
… いや、でも2人きりとか久しぶりやん
なんかちょっと恥ずいなぁ。
こんなこと考えてしまうのも、きっと熱のせい。
.
「 つよがり ( 黄橙 ) 」Fin.
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