仮にも女の子 島左近 ページ6
「…あのですねぇ」
「んー？」
「何で俺の布団にいるんですか？」
「いや、別に」
「別にじゃない！」
寝ようと思えば布団の中にAがいた。
“歴戦の勇者”ともあろう女子が、男軍師の寝床に入ってくる。
考えて見ればいかに滑稽なものか。
「あのさぁあんた。ここ俺の寝床ですよ？」
「で？」
「で？じゃない！何でここにいるんだ！」
「いや、今日寒いじゃないですか。風呂上りに湯冷めしそうだったから近い貴方の部屋に」
「あのねぇ……」
俺はガシガシと頭をかいた。
「ほら、左近殿も」
「いやいやいやいやいや！！そうじゃないでしょ！」
「何でさ」
「それじゃ俺がここで寝れないだろ！？」
「一緒に寝れば済む話じゃないですか」
「そうゆう問題じゃない！」
ギュウっと布団を引っ張る。
するとAもギュッと掴んで離さない。
俺はかなりの力で引っ張っている。それに対できる力の持ち主だ。
こんな華奢な小娘のどこに力があるのだ。
「大体布団もあったまってきたのに、追い出すのは酷いんじゃない？」
「…(ｶﾁｰﾝ」
大人にたてつくのもいい加減にしてほしい。
グッと布団を掴み、一気に引っ張った。
気が付けば、Aの手首を掴み、顔と顔の距離は一尺もない。
「なっ、さ、左近殿！？」
「ん…？」
服を掴む手を掴み、自分の顔をAの首筋に近づける。
カタカタと震える華奢な身体が熱いような冷たいようなで忙しい。
容赦無しに肩を押さえたまま身体を固定させてつぶやく。
「あんた、俺に勝てると思ったんですか？」
「………」
「仮にも、夜に女が男の寝床に入ってくるってのはこういう事だと思うんです。違いますか？」
叙々に服を掴む手の力が弱まる。降参してくれただろうか。
脅しが過ぎたかな…？
「わかりました？ほら、自分の布団行ってください？ってあれ？」
「ｽｰ…」
寝てるしっ！？あの状況でどうやって寝たのだろうか。
まぁいいや。親切ついでにこいつの布団も敷いて寝かせてやろう。
彼女を抱き上げた。ふわりと身体が腕の中におさまり浮いた。
やはり女子とは華奢なものだ。
部屋に連れて行き、布団を敷いて寝かせる。
この子の親にでもなった気分だ。
「…おやすみなさい」
さっきのあれ、あのまま続けても良かったかな…。
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なんてな。
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あま - 前田利家の松は漢字じゃなかった気がします。（気のせいだったらすいません！）あと面白いですね！ (2020年8月7日 20時) (
レス) id: f5146a9737 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 皆さん、ここへリクエストを書くと、私は気づくのにとっても時間がかかります。お手数ですが、短編集リクエストは一番新しいところへお願いします (2017年9月2日 8時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - かしわてぃ。さん» 承りました！今短編集４があるのでそちらに書かせていただきます。 (2017年7月17日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
かしわてぃ。(プロフ) - あの、リクエストなのですが、「前田利家と本田忠勝で、取り合いの甘々系」を、お願いします！この二人、全然接点無いのに………………汗申し訳ありませんが、お願いします！ (2017年3月22日 18時) (レス) id: e8a76eb73d (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - *:.渋松..:*@猫々さん» 初めまして。一応全員集合はクロニクル２までのつもりで書いていましたので。ご要望等ありましたら４の方にお越しください。 (2016年10月10日 9時) (レス) id: 76bd7130ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコダイル | 作成日時：2013年12月7日 11時
