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康二side
あれから俺は帰りの車を早く降りる日々を送っていた
もしかしたらAちゃんに会えるかもしれないって淡い期待をもって
ふっかさんと話した後、会ったらなんて声をかけようかずっと考えてるけど答えは出なくて
でも会いたい気持ちは変わらなくて
今日もAちゃんに会ったあの道を歩く
ふと車道に目を向けると
俺を追い越すように見覚えのある車が止まって
見間違えることの無い
今1番会いたい人が降りてきた
康二「Aちゃんや」
Aちゃんは車の中の、多分照兄に手を振って車を見送る
なんで照兄と一緒にいるんだろうって疑問よりも、出会えた奇跡が嬉しくて嬉しくて
身体のラインがよく分かる細身のスキニーを履いたその後ろ姿はあの日の姿のようにとても儚くて
やっぱり足が痛むのかゆっくり歩く後ろ姿を同じスピードで追いかける
Aちゃんは何かを探してるのか街路樹の脇や花壇を覗きながら進んでいく
何してるんやろなんか探してるんかな⋯
探してる⋯
探してる⋯
気づいた時には勝手に足が動いてた
会いたいような、会いたくないようなって躊躇していた気持ちは微塵も無くて
伝えなきゃ、届けなきゃってその思いだけでいっぱいだった
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aktf(プロフ) - 絃都さん» ご指摘ありがとうございます。そのとおりですね💦修正しました。 (9月28日 14時) (レス) id: f22f46d188 (このIDを非表示/違反報告)
絃都(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます 紫さんのお名前間違えていると思います💦 也ではなく、哉では無いでしょうか? (9月28日 12時) (レス) @page23 id: 825f10d698 (このIDを非表示/違反報告)
yit高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、こちらは二次創作にあたるのでオリ.ジナル.フラ.グは外した方が良いかと…💦 (9月24日 17時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aktf | 作成日時:2023年9月23日 23時