4話 秘密 ページ5
まだあれは兄の秋彦と雨月さんが高校生の時。
兄の誘いで初めて雨月さんと会った日のこと。
最初の印象はどことなく寂しそうな人。最初からなんとなくだけだけどこの二人はお互いが好きあっているんだなってわかった。
はじめこそ二人にもどかしい気持ちがあった。
でも雨月さんから兄さんの相談を受けるようになって、恋をしてる雨月さんがどうしようもなく愛おしくて兄さんに向けてる感情をぐちゃぐちゃに壊したくてたまらなくなった。
そんな自分が気持ち悪くて仕方なくて兄さんたちが付き合いだした時から二人と顔が合わせられなくて距離をとった。でもそれも長くはできなくて、結局この気持ちにもけりをつけられなくて引きずったまま二人との関係が続いていた。
どうにかこの恋心に蓋をかぶせて自然消滅をしないかと思っているが、自然消滅どころか気持ちは大きくなっていく一方で二人が別れてから体だけの関係になってもなお諦めきれない自分に嫌気がさして仕方がない。誰かを好きになればこの気持ちは消えると思って試しに付き合ってみたりもした。でもみんな揃って本当に自分を好きなのかと聞いては俺を振っていく。それが片手を超えたころに誰かと付き合うことはやめた。
その代わり、セ フレを作ってみた。この虚しさに少しでも慰めが欲しくて。これは誰も知らないし、ばれないように徹底した。こんな惨めな自分、兄さんにも雨月さんにも知られたくはなかった。知られてしまったら今度こそ二人とは今の関係を維持できない。
まあ高校を卒業後は二人の前から消えるつもりではあるが。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←3話 その人
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほう0104(プロフ) - FSさん» コメントありがとうございます。続きは作成中ですので気長に待っていてもらえれば幸いです。 (1月26日 2時) (
レス) id: 3ae1de1c88 (このIDを非表示/違反報告)
FS(プロフ) - 同じように雨月くんが報われて欲しいなと思って占ツクで検索しました。続き、楽しみにしています。 (1月11日 20時) (レス) @page5 id: 46d612965a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほう0104 | 作成日時：2023年10月29日 18時
