2話 後輩 ページ3
目の前で彼女ほしい〜だの勉強だり〜だの話している友人たちに耳を傾けながら窓の外を見ていると不意に名前を呼ばれた。
「梶〜 後輩が呼んでる〜」
呼ばれた方を見ると1つ下の後輩でもあり兄のバンドメンバーの上ノ山立夏が何やら難しい顔をして立っていた。
友人に断りを入れ立夏の方に足を進めた。
「立夏。どうした？そんな顔して」
「しゅうさん。助けてください…」
ますます難しい顔をしてなんなら泣きそうな顔になる立夏の肩をなだめるようにさすった。
「なんだなんだ。助けてやるからまずは何があったか話せるか？…その前に場所移動しようか」
「うっす。」
俺が了承したことにより安心した顔になった立夏を連れて立夏の昼寝場所まで移動することにした。
「なるほど。その子はどうしても立夏じゃなきゃって感じか。でもいざ教えてくださいって言われると難しいよな。」
事の発端を聞き、これはなかなか難しい問題に直面していることに俺は眉を下げた。
立夏は空回り気味になる事があるが、自分の気持ちははっきりと伝えてくれる子だと感じているのでそれほど考えすぎなくてもいいと伝えると、当の本人はそう簡単にはいかないと頭を抱えてしまった。俺も何とか手を貸してやれないかと考えていると、抱えていた頭を勢いよく上げ俺に目線をよこした。
「しゅうさん。俺の隣で俺が教えるとこ見ててもらいたいんですけど。」
立夏のお願いには弱い自信もあるし、特段難しいお願いではないため了承することにした。
「俺はかまわないけど、教える子は立夏と二人がいいんじゃない？」
そう言うと立夏は頭の上にはてなが浮かんだような顔をした。
「いや、そういうのは無いと思いますけど…。」
「そう？…でも立夏も隅に置けないね〜。いつの間にそんな面白いことになってたの？その日に教えてくれてもよかったのに。」
「なんすか、面白いことって。」
相当参っていますって顔をしているが、どことなく楽しそうな後輩に笑みがこぼれる。
そのあと、少し雑談をした後立夏の同級生の子にギターを教える日程を取り決めその日は別れることにした。
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ほう0104(プロフ) - FSさん» コメントありがとうございます。続きは作成中ですので気長に待っていてもらえれば幸いです。 (1月26日 2時) (
レス) id: 3ae1de1c88 (このIDを非表示/違反報告)
FS(プロフ) - 同じように雨月くんが報われて欲しいなと思って占ツクで検索しました。続き、楽しみにしています。 (1月11日 20時) (レス) @page5 id: 46d612965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほう0104 | 作成日時：2023年10月29日 18時
