短編集 [ 2 ]

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*





後ろからヒョコッと顔を覗かせた

臣に視線を向ける。



『 Aってさ、、 』


『 振り返る時、すげー良い顔するんだよね。 』




……そう、、

洗濯の時、声を掛けられた写真だった。




『 優しい笑顔、向けてくれるんだよ。 』



『 ……気付いてた？ 』



私、こんな顔するんだね…。

なんていうか、、


凄く、幸せそうな表情。




「 …でも、私ばっかだね、このカメラ。 」



『 好きなの撮ってたらこうなったの。 』



私からカメラを取った臣は、

また私にカメラを構えた。




……サラッとそう言う事言っちゃうんだもん、、



「 ……今は撮らないでよ…、、 」



『 その顔も好きだし、 』



今、絶対、、 顔真っ赤…。


軽く顔を隠すように俯くと、

影が掛かった。




『 …フｯ可愛い 』



顔が近づくのが分かり、目を、閉じた……、









翌朝、目が覚めると

まだ夢の中の臣が隣にいた。


……可愛い寝顔だなぁ。



ベッドの横のサイドテーブルに

置かれたカメラに気づき、、




「 ………。 」






パシャッ…









臣が仕事に行き、

暫くしてから、LINEが届いた。



臣勝手に撮っただろ。



A好きなの撮るカメラでしょ?




臣俺の寝顔、好きだったの?笑




……馬鹿。



私は臣が好きだから…＿＿




A臣の全部が好きだから、撮ったの。









*






健『 なんや臣ちゃんカメラと携帯見て悶えてんで。 』


岩『 " ナニ "撮ったんすかねぇ？(笑) 』


隆『 どうせ三日で飽きるって〜 』






Fin

*

リフレイン #omi→←カメラ #omi

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