2 ページ40
*
ため息しか出ない、、
なんで私がコレ着なきゃいけないの……。
あ……、
「 今日、ハロウィンか…。 」
10月31日と表示されている携帯画面を見て思い出した。
………いや、
それにしたってこのコスプレは、、
手に取ってみると、
丈は短いわ、 胸元ザックリだわで、
臣の趣味全開じゃん。
着る？ いやいや、ちょっとキツイ…。
でも着ないと臣絶対拗ねる、、
どうしようかと悶々していると、
ピンポーンと鳴ったチャイム。
あ、家来るって言ってたっけ…、、
玄関に行き、
少し懲らしめてやろうと思い、
チェーンを掛け、 ドアを開けた。
『 ちょ、なんでチェーンしてんだよ。 』
「 変態は入れません。 」
『 っあ〜、着てねーじゃん。 』
隙間から覗く臣が、私を見て口を尖らせた。
『 も〜、てか、とりあえず中入れて、寒ぃ。 』
まあ、風邪引かれても困るな…と思い、
チェーンを外し、中に迎え入れる。
「 ねぇ、本当なんで買ったの、、 」
『 え〜？だってハロウィンだし？ 』
『 ナースとか萌えるじゃん。 』
そう言いながら、
箱に入れてあるナース服を持ち上げ、
『 ヤバ！聴診器まであるじゃん！(笑) 』
と、興奮している臣。
…なに興奮してんのよ。
冷めた目で臣を見つめると、
チラッとこっちを見た臣が近づいてきた。
『 ……ね、着てよ？ 』
「 …イヤだ。 」
側に来た彼は私の腰を引き寄せ、
『 着せてやろうか…？ 』
そう言って、私のブラウスに手を掛けた。
「 ……ちょ、、ヤダ…んっ、 」
臣の胸を押し返そうとすると、
その手を掴み、落ちてきた 甘いキス。
長くて、 深い、
そのキスにクラクラして、
足に力が入らくなって来た私の腰を支える臣の腕。
片一方の手で、
私の髪を緩く後ろにとくと、
やっと唇が離れた。
『 ……着てくれるよね？ 』
『 A…、 』
低めの艶のある声。
私を見下ろす熱の篭った瞳。
そんな事されたら、
私が拒否できないの、知ってるでしょ？
「 ……ズルイ…、 」
フッて口角を少し上げ、
もう一度私に啄むようなキスを落とした。
『 待ってるわ。 』
頭をポンポンと撫でると、
私から離れた臣は、
寝室に向かって行き、 一度コチラを振り向き…
『 ごゆっくり？♡ 』
意地悪な笑みを浮かべ、寝室へと消えた。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 380人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 愛の力#cobra 3のここの部分 彩夢さんが見守る中、 とここの部分ポンッと彩夢さんの頭を撫でてそういうコブラさん、 ここだけ名前が別の人の名前なのですが｡｡｡ (2022年2月28日 1時) (
レス) @page44 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
優雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして｡ 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ 物語読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ 風邪#gun 3のここの部分 私は食器を片付かる為、再びキッチンへ行き、 洗い物を済ませ、 これ正しくは私は食器を片付ける為ではないんでしょうか？ (2022年2月28日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ahiru(プロフ) - 美紀さん» そう言って頂けて良かったです(=^^=) (2017年11月3日 20時) (レス) id: 0044d408da (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 最高です (2017年11月2日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
ahiru(プロフ) - 美紀さん» 必ず書くと、断言はできないですが…、また機会があれば書いてみますね(^-^)/ (2017年10月19日 23時) (レス) id: 0044d408da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ahiru | 作成日時：2017年10月15日 0時
