【鬼滅の刃】鬼を以て鬼を制す 陸

二百十八:上弦の陸6 ページ6

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一度Aが妓夫太郎の頚を斬って
少し余裕が出来たと思ったが戦況は変わらない

鬼と違って人間には限界がある
戦いが長引けば長引く程隙ができ、ボロが出る




Aは宇髄の方を見る


『(早く倒さないと...これだけ激しく
動いていたら毒の回りも早くなる...)』



憑依しろ、終命ノ夜＿＿＿




その瞬間とてつもない力が巡る
ギュルギュルと呪詛が巡る
体に納まりきらない呪詛が痣のように広がって
顔や首、手に現れる
殺気にも近い威圧感が溢れる


そのまま妓夫太郎に切りかかる



妓(この女...っまだ速くなるのかぁあ！
何だ？この嫌な感じは...この威圧感は...！
刀を受けるだけで潰されそうだ！！)

『(...！もっともっと力が要る
もっと速く動け！頚を斬れ...！)』





その時、宇髄の妻である雛鶴が現れる
屋根の上から装置を使ってクナイを飛ばす


妓「！」

『(雛鶴さん！よし、これで隙が＿＿)』




攻撃に乗じてA、宇髄、炭治郎が
妓夫太郎に切りかかる


クナイが妓夫太郎の頚に刺さる
その瞬間動きが鈍る

クナイには毒が塗られていた



雛(お願い効いて
ほんの僅かな間でいいの、そうしたら...
誰かが必ず頚を斬れる！)


だがそんな願いも虚しく
すぐに斬った足が再生する




宇(足が再生！畜生もう毒を分解しやがった！)

妓「いやあよく効いたぜこの毒はなあ」



血鬼術 円斬旋回・飛び血鎌

広範囲の螺旋状の血の斬撃が繰り出される



宇髄とAがそれに対応する

だが突然妓夫太郎の姿が消える



宇「雛...」

雛「天元様！私に構わず鬼を捜してくだ...」


言葉が止まる

妓夫太郎が手で口を塞ぐように顔を掴んだ



妓「よくもやってくれたなああ
俺はお前に構うからなああ」


宇「雛鶴ーーーっ！！」

『！！』




助けに行くのを阻むように帯が此方に向かう

Aは呪符を投げながら帯を切り裂く


『邪魔なんだよっ、全部焼け落ちろ！！』



炎が空間を埋め尽くす
帯が燃える
視界が広がる


炭(動け！動け動け動け！
距離をつめろ！飛べ！！屋根の上まで！！)





その瞬間水と炎が合わさったものが見えた

日の呼吸と水の呼吸の合わせ技



炭治郎は妓夫太郎の腕を斬り雛鶴を助け出した


『(...！今の、ヒノカミ神楽っていうやつ？
水の呼吸との合わせ技？
そんな芸当普通は＿＿＿)』

宇「行くぞA！！」

『うん！』





宇髄とAは屋根の上に飛び乗る

そして刃を振るう



宇「竈門炭治郎！お前に感謝する！！」

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