二百十五:上弦の陸3 ページ3
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生き残ったのは俺と二つ下の弟のみ
そして弟は親父の複写だ
親父と同じ考え同じ言動
部下は駒
妻は後継ぎを産むためなら死んでもいい
本人の意思は尊重しない
ひたすら無機質
俺はあんな人間になりたくない
館「つらいね天元。君の選んだ道は
自分を形成する幼少期に植え込まれた価値観を
否定しながら戦いの場に身を置き続けるのは
苦しいことだ
様々な矛盾や葛藤を抱えながら君は、君達は
それでも前を向き戦ってくれるんだね
人の命を守るために
ありがとう
君は素晴らしい子だ」
俺の方こそ感謝したい、お館様
命は賭けて当然
全てのことはできて当然
矛盾や葛藤を抱える者は愚かな弱者
ずっとそんな環境でしたから
...毒が回り始めてきた
Aをチラッと見る
此方の状態に気付いたのか
心配そうな顔をしている
本当に、お人好しな奴
だから色んな奴に好かれるんだ
そう言えば、Aにも助けられたな
Aは忍じゃないが育ってきた環境が似てる
命がけで生きてきた
失敗は許されなかった
全てを出来るようにしなければならない
同じ様に過酷な環境で育ち、経験をしてきたから
理解してくれた
俺だけじゃなく須磨、雛鶴、まきを達も
理解者が居てくれて救われたんだ
それ以来あいつら、Aになついて
べったりだったな
俺というド派手で華やかな色男の夫が居て＿＿
自分の事は後回し
他の人の為に自己犠牲も厭わないような
呆れる程お人好しな奴＿＿＿
『天元...』
妓「ん？んんんん？ひひっひひひっ
やっぱり毒効いてるじゃねぇかじわじわと
効かねぇなんて虚勢張ってみっともねぇなあ」
宇「いいや全然効いてないね、踊ってやろうか
絶好調で天丼百杯食えるわ派手にな！！」
そして再び攻撃が斬り結ばれる
刀と鎌がぶつかり合う音
帯を切り裂く音
火薬と起爆符が爆ぜる音
柱であるAと宇髄の連携はぴったりだった
だが相手も強者
一度、堕姫の頚を斬ったが妓夫太郎の頚を斬れず
失敗する
妓夫太郎が二人を見て言う
妓「お前らもしかして気づいてるなぁ？」
宇「何に？」
妓「...気づいた所で意味ねぇけどなぁ
お前は段々と死んでいくだろうしなぁあ」
するとAが呪符を投げて発動させる
一瞬で巨大な炎が妓夫太郎と堕姫を包む
Aは不敵に笑って言う
『誰にモノ言ってんだ？
ここに居るのは派手を司る祭りの神だぞ
そう簡単に死ぬかよ！
それに、天元は絶対に死なせないから！』
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ユズ(プロフ) - とても面白かったです。もしよろしければ、終わセラのウルドやレスト・カーが鬼滅に出て来る物語書いていたたけませんか？ (2021年2月24日 19時) (
レス) id: 4556ad232c (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - それは分かる。 (2020年2月17日 15時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - いつか終わりのセラフのウルド様達上位始祖さんも出してください！すっごく面白かったです！ (2020年2月17日 12時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - いつも素晴らしいお話を投稿して頂き、ありがとうこざいますッ！！(土下座) (2020年2月16日 17時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» いつも感想を呟いてくれてありがとうございます(土下座) (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2020年2月6日 18時
