二百三十:兆し ページ18
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炭治郎達が上弦の陸を倒したことは
直ぐにお館様に伝えられた
館「そうか倒したか上弦を...
よくやったA、天元、炭治郎、禰豆子
善逸、伊之助！...ゴホッ、ゲホゲホッ」
あ「耀哉様！」
病の身でお館様がそう言う
無理に起き上がったせいか咳き込み血を吐く
今回のことを伝えに来た鴉までも
心配そうに鳴く
館「百年！！百年もの間変わらなかった
状況が今変わった！あまね」
あ「はい」
館「わかるかこれは“兆し”だ
運命が大きく変わり始める
この波紋は広がってゆくだろう
周囲を巻き込んで大きく揺らし
やがてはあの男の元へ届く
鬼舞辻無惨
お前は必ず私達が私達の代で倒す
ゴホッ、ゴホッ...ｯガハッ！！」
事態に気付いたご子息が父を心配する
あ「お前達！湯を沸かしなさい
それから薬と手拭いを早く！！」
.
同時刻＿＿＿
人ではない化物
この世に蔓延る鬼とは違う鬼が姿を現す
Aから離れて蝶屋敷の屋根の上に
ふわりと舞い降りる
Aの心に棲まう鬼 終命ノ夜
人間ではありえないほどに美しい姿を
月明かりが照らす
夜風が吹き
羽織がふわりと靡く
終命ノ夜は静かに空を見上げて
静かに、物語を紡ぐように言う
終《世界の色が＿＿少し変わったな
世界が、状況が変わり始めた
人間は修羅の道を進むことになる》
終命ノ夜はまるで未来を語るように
少しだけ、楽しげな表情を浮かべる
終《いつだって運命の歯車を廻すのは人間だ
俺や鬼舞辻じゃあない
だが、傍観するのはガラじゃないな》
薄く開いた口から鋭い牙が見える
鬼の本能で戦いと血を求める
破壊を求める
だがそれを呪いの鎖で封じられる
終は鬼舞辻と一度対峙した時のことを思い出す
終《楽しかったなあ
こういう時だけは鬼の身であることを恨むよ
鬼の始祖を殺す、か＿＿＿
俺の父親＿＿真祖を相手するよりは
少し気が楽かな
けどまあ＿＿約束もしたし
最後まで俺も戦おう》
だから“鎖”を断ち切って貰わないと
“鎖”が俺の一部を封じている
だから俺の力を全て扱う事が出来ていない
いくら強くても
所詮神には敵わない
だが鬼を殺すことぐらいは容易いだろう
終《鬼舞辻無惨、君は深く入りすぎたね
人間を舐めすぎた
だから、君は近いうちに＿＿＿》
一人の鬼が楽しげに笑った
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ユズ(プロフ) - とても面白かったです。もしよろしければ、終わセラのウルドやレスト・カーが鬼滅に出て来る物語書いていたたけませんか？ (2021年2月24日 19時) (
レス) id: 4556ad232c (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - それは分かる。 (2020年2月17日 15時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - いつか終わりのセラフのウルド様達上位始祖さんも出してください！すっごく面白かったです！ (2020年2月17日 12時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - いつも素晴らしいお話を投稿して頂き、ありがとうこざいますッ！！(土下座) (2020年2月16日 17時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 露亞さん» いつも感想を呟いてくれてありがとうございます(土下座) (2020年2月16日 10時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来羅 | 作成日時：2020年2月6日 18時
